農林水産委員会

2018-06-07 衆議院 全128発言

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会議録情報#0
平成三十年六月七日(木曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 伊東 良孝君
   理事 伊藤信太郎君 理事 小島 敏文君
   理事 坂本 哲志君 理事 鈴木 憲和君
   理事 福山  守君 理事 佐々木隆博君
   理事 緑川 貴士君 理事 佐藤 英道君
      池田 道孝君    稲田 朋美君
      上杉謙太郎君    大西 英男君
      加藤 寛治君    金子 俊平君
      神田 憲次君    木村 次郎君
      岸  信夫君    小寺 裕雄君
      高木  啓君    谷川 とむ君
      西田 昭二君    根本 幸典君
      野中  厚君    藤井比早之君
      藤原  崇君    古川  康君
      宮路 拓馬君    山本  拓君
      石川 香織君    大河原雅子君
      神谷  裕君    亀井亜紀子君
      宮川  伸君    後藤 祐一君
      関 健一郎君    江田 康幸君
      大串 博志君    金子 恵美君
      田村 貴昭君    森  夏枝君
      寺田  学君
    …………………………………
   農林水産大臣       齋藤  健君
   農林水産副大臣      礒崎 陽輔君
   農林水産大臣政務官    野中  厚君
   政府参考人
   (消費者庁審議官)    橋本 次郎君
   政府参考人
   (農林水産省大臣官房総括審議官)         天羽  隆君
   政府参考人
   (農林水産省大臣官房総括審議官)         横山  紳君
   政府参考人
   (農林水産省大臣官房危機管理・政策立案総括審議官)            塩川 白良君
   政府参考人
   (農林水産省食料産業局長)            井上 宏司君
   政府参考人
   (農林水産省生産局長)  枝元 真徹君
   政府参考人
   (農林水産省経営局長)  大澤  誠君
   政府参考人
   (農林水産省農村振興局長)            荒川  隆君
   政府参考人
   (農林水産省政策統括官) 柄澤  彰君
   政府参考人
   (農林水産技術会議事務局長)           別所 智博君
   政府参考人
   (林野庁長官)      沖  修司君
   政府参考人
   (水産庁長官)      長谷 成人君
   政府参考人
   (特許庁審査業務部長)  花木  出君
   農林水産委員会専門員   室井 純子君
    —————————————
委員の異動
六月七日
 辞任         補欠選任
  神田 憲次君     根本 幸典君
  古川  康君     谷川 とむ君
  細田 健一君     大西 英男君
  宮路 拓馬君     高木  啓君
  神谷  裕君     宮川  伸君
同日
 辞任         補欠選任
  大西 英男君     細田 健一君
  高木  啓君     宮路 拓馬君
  谷川 とむ君     古川  康君
  根本 幸典君     神田 憲次君
  宮川  伸君     神谷  裕君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 都市農地の貸借の円滑化に関する法律案(内閣提出第四三号)(参議院送付)
 農林水産関係の基本施策に関する件
     ————◇—————
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伊東良孝#1
○伊東委員長 これより会議を開きます。
 農林水産関係の基本施策に関する件について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、政府参考人として農林水産省大臣官房総括審議官天羽隆君、大臣官房総括審議官横山紳君、大臣官房危機管理・政策立案総括審議官塩川白良君、食料産業局長井上宏司君、生産局長枝元真徹君、経営局長大澤誠君、農村振興局長荒川隆君、政策統括官柄澤彰君、農林水産技術会議事務局長別所智博君、林野庁長官沖修司君、水産庁長官長谷成人君、消費者庁審議官橋本次郎君及び特許庁審査業務部長花木出君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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伊東良孝#2
○伊東委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
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伊東良孝#3
○伊東委員長 質疑の申出がありますので、順次これを許します。根本幸典君。
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根本幸典#4
○根本(幸)委員 おはようございます。自民党の根本幸典でございます。
 きょうは、質問の機会をいただいたことに、委員長、そして理事の皆様方に心から御礼を申し上げたいというふうに思います。
 さて、私の地元、豊橋市、田原市なんですけれども、もともとは決して農業の盛んな地域ではありませんでした。今から五十年前に豊川用水が通水をしました。ことし、ちょうどその五十周年の年になります。その前は、渥美半島の先端などは、半農半漁という形で、決して豊かな地域ではないということでありました。特に芋の生産は一生懸命やっていたんですが、なかなかそれだけでは御飯を食べられない。その一方で、芋からでん粉をとっていましたので、そのでん粉を使いながらお菓子を一生懸命つくっているということで、その伝統は今でも脈々とつながっていまして、結構、お菓子、全国的に有名な、例えばブラックサンダーとか、こういうのも派生しながら、そういった歴史の中に今そういうお菓子もやっているというところであります。
 そういう意味では、水のありがたさというのは、我々、地元の皆さんはよくよくわかっていますし、私も小学校のとき、畑の中を通学していたので、当然のごとく水がありまして、畑に蛇口があって水がどんどん出るんですね。これが当たり前だと思っていたんです。
 ただ一方で、いろんなところを国会議員になってから視察をさせていただくと、まだまだかんがいがされていない地域がたくさんありまして、先日も種子島に行きましてサトウキビを見させていただいたんですけれども、風台風が来る、そうしますと、潮をかぶって生産が思うようにならない、ただ、かんがい施設がないので雨をひたすら待つ、こういうようなところがまだまだありますので、そういった意味では、この日本の農業を考えるときには、こういったかんがい施設、まだまだ土地改良を含めてしっかりやっていかなきゃならないんだなというふうに思っているところであります。
 さて、実は、礒崎副大臣におかれましては、昨年、私の地元にお越しをいただいて、園芸農業、幾つか現場を見ていただいたんですね。一つはパワーアップ事業でつくっていましたトマトの施設、それからもう一つが、マムポートといいまして、菊の産地なんですが、その菊を、昔はそれぞれ自宅で選花をしていたんですが、それではなかなか、夜ひたすら選花して、生産を思うように拡大できないということで、集団で、そういった菊の選花場をつくらせていただきまして、そういったものをつくって、より生産性を高めて一生懸命やろうという現場も見ていただきました。
 そこで、礒崎副大臣にお伺いしたいんですが、その現場を見ていただいた感想と、それから、園芸農業の現状をどういうふうに御認識されたのかということをまずお伺いしたいというふうに思います。
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礒崎陽輔#5
○礒崎副大臣 お答えいたします。
 渥美地域と呼ばれる豊橋市と田原市の地域は、今お話あったように、豊川用水の恩恵がやはり本当に大きいんだなと思っております。園芸、畜産を始め多種多様な農業が営まれて、全国的にも、露地野菜やトマト、菊等の施設園芸では全国屈指の産地でございまして、特に田原市の方は生産額が三年連続日本一ということで、しかも、野菜と花卉と畜産が全部バランスのいい生産額になっておりまして、本当に、私も大変、びっくりしたというか、敬意を表したいと思っております。
 その中で、豊橋市では、環境制御技術を取り入れたミニトマトの生産を見てまいりましたし、また、エディブルフラワー、食用花とか、大葉とかを見ました。
 食用花は、そのまま食べてもおいしくはないんですけれども、たくさん試食させていただき、いろいろな花を食べてみましたし、特にやはりびっくりいたしましたのが、輪菊のマムポートセンターでありまして、こちらから菊を置けばそれがずうっと行って、大きさでぱっぱっぱっと選別して、それを結束して箱に詰めるまでが、全てが、昔の言い方をするとオートメーションというんでしょうけれども、ずうっという物すごい速さでやっていまして、すごい機械があるんだなとびっくりいたしました。ただ、それももうかなり古い機械のようで、また更新とか拡大を考えているというようなお話を伺ったことでございまして、先ほどもおっしゃったように、もともと芋しかできないところに、いろいろな皆さんの努力でここまでの生産額になってきたんだと思います。
 こうした先進的な地域が我が国の農業をリードしていくことが大事でして、地域の取組を引き続き支援するとともに、他地域へのまさにリーダーとしての横展開も、模範となるものだと思いますので、支援してまいりたいと思います。
 こういう取組に対して、改めて敬意を表したいと思います。
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根本幸典#6
○根本(幸)委員 ありがとうございます。
 その際、生産者の方からいろんな御要望も出ました。その一つが、今国会の中で法律改正していただいた件なんですが、施設に、今いろいろコンピューター化されて、結構コンクリートを敷いているところがたくさんありまして、そういうところを見て、これをこのまま農地から宅地にされると固定資産税が大変だということで、実際に副大臣にも直接聞いていただきましたし、またその後、実は伊東委員長にも、その施設、別の施設だったんですが、お越しいただいて、そういった声を聞いていただいて、その声を農林水産省がしっかりとお聞きいただいて、今国会の中でしっかりと対応していただいたということに地元の農業者の皆さんは大変喜んでおりましたので、この場をかりて御礼を申し上げたいというふうに思います。
 その一方で、この産地パワーアップ事業、いろいろ、トマトを今一生懸命やっているんですが、新規に産地パワーアップ事業でトマトをやりましょう、更に増設をしてやりましょう、こういった方にはしっかりと応援をしていただいているんです。ただ、私たちのところは昔からこの施設をずっとやっているんですね。
 たどりますと、昭和の初期に、吉田方という地域に、豊橋の駅から十分ぐらいのところなんですが、中島さんという方がいて、ずっと研究をされてやっている、そういう歴史がありますので、その産パワが始まる前からトマトを施設でやっているんです。
 そういう方が、今度は建てかえをしよう、やはりこれからは水耕栽培も含めてやっていく必要があるからやっていきましょう、こうなりますと、今度は更新ということになるんです。ただ、今までも一生懸命努力をしていたので、生産量を、収量を一〇%上げるというのはなかなか難しいんです。ボリュームもありますから、大きくやっていますから、ボリュームがあるところに一〇%上げようというと、なかなか難しいんです。そうしますと、今度ついていこうとすると、なかなか、今までの既存の生産者というのは結構御苦労されているんですね。
 そういう意味では、ぜひ、この産地パワーアップ事業とか含めて、既存の農家に対してどういうふうに支援をしていくかということも非常に私は大切だというふうに思っていますので、その辺、どのようにお考えか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
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枝元真徹#7
○枝元政府参考人 お答え申し上げます。
 産地パワーアップ事業でございますけれども、地域一丸となって収益力の強化に計画的に取り組む産地を総合的に支援するものでございまして、農業の国際競争力の強化を図るために、これまで、生産コストの低減ですとか販売額の増加、そういう成果目標を設定することを要件としてまいりました。
 ただ、この成果目標につきましては、今お話ございましたとおり、先進的な産地ほどさらなるコスト削減などが難しいという現場の声があることは私ども聞いてございまして、こういう現場の意見を踏まえまして、この目標に、所得額の増加ですとか輸出量の増加などの新しい成果目標を追加してまいりました。
 こういう既存施設を有しております先進的な産地におきましても、新しく追加された成果目標の活用も御検討いただきまして、これまでよりも機能が強化されました施設の整備を契機として、さらなる競争力の強化に取り組んでいただけるものというふうに考えてございます。
 引き続き、現場の御意見を聞きながら、これまでの実績も踏まえて所要の見直しを行いつつ、効率的、効果的な事業の実施に取り組みまして、我が国農業の体質強化を図ってまいりたいと存じます。
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根本幸典#8
○根本(幸)委員 ありがとうございます。
 このトマトは、特にミニトマトに関していきますと、若い方が結構競争して、頑張ろうというふうにやられているんですね。投資額も今までと多分丸一個違いまして、億単位で投資をしてやっていこうと。それで、競争しますと、向こうは新規なのでもらったけれども、私のところはなかなか老朽化した施設でもっとやりたい、しかも生産性を上げたいんだと。
 要するに、数だけではなくて、パートさんとかあって、自分が手が離れて、自分はまた新しい農業に参加していきたいということで、自分自身の、農業者の手をあけるためにも、そういった事業をやることによって、また新しい農業、さらには付加価値のある農業をやっていきたい、こういう強い思いがありまして、そういう意味では、頑張っていこう、そして挑戦していこうという若い農業者は、ぜひ私は応援をしていただければというふうに思います。
 それと同時に、あと、ことしはトマトの価格の問題というのも出てきているんですね。大玉、さらにはミニトマト、二つあるんですが、大玉の方は、どちらかというともう数年前から数字が余りよくない。ミニトマトの方は、ことし全体的に下がっている。特に、ブランド化していたものが今回下がっているというのが大きいんです。
 副大臣も食べていただいたと思いますが、「あまえぎみ」というブランドがありまして、これは、豊橋の中で、若い生産者が一生懸命自分たちでブランドを育てて、仲間でやっていって、糖度も高くて結構好評だったんです。ところが、残念なことに、ことしになってその価格が伸び悩んでいるというか下落をしていて、ほかのものは、大体一般的なものは一割弱ぐらいなんですが、そのものに関しては二割とか三割下がっているというような状況で、一生懸命やっていくんだけれども、そういった市場にのまれていって、ただ、人によっては補助金をもらわずに全額自己資金でやっている方もいらっしゃって、やはりこの価格の乱高下というのは結構、返済も含めて大分大変になるんです。
 そういう意味では、ぜひ、こういったものに関しては何らかの対応をしていかなきゃいけない。これは、今ハードはつくりましたから、ブランド化とか、宣伝とか、あとパッキングに工夫するとか、いろんな形で応援をしていく必要があるというふうに思いますが、このトマトのこれからの価格、どういうふうに考えているのか、そして、そういう下落に対して、ソフト面を含めて、どんな対応を考えているのかというのをお伺いしたいというふうに思います。
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枝元真徹#9
○枝元政府参考人 お答え申し上げます。
 トマトの価格でございますけれども、本年二月ごろから、大玉、またミニトマトともに、平年を一、二割下回る水準で推移をしてございます。
 この理由といたしましては、この二年ほど、秋冬にかけてのトマトの価格が高値でございましたので、特にミニトマトで主産地の熊本県、宮崎県で作付面積が増加したということ、あと、本年の三月以降に天候が良好に推移いたしまして生育が良好となったということで、大玉トマト、ミニトマトともに、出荷数量が平年を上回ったことがあるのではないかというふうに考えてございます。
 また、御指摘がございました豊橋市では、「あまえぎみ」というミニトマトのブランドが確立されて、非常に高い単価で取引されているというふうに承知していますけれども、JA豊橋によりますと、近年、出荷数量の増加に伴って、本年の価格は例年よりも安い水準で推移しているという現状にございます。
 このトマトのブランド化に当たりましては、消費者のニーズに対応した品質を実現する生産技術の確立ですとか、一定の糖度を保証して安定的に供給できる出荷、流通体制の確保ですとか、統一パッケージ等による差別化等の視点で、各産地で取り組まれてございます。
 農林省としても、そういう生産技術等に対する普及指導等に加えまして、糖度センサーですとか自動選果機、パッキング施設の導入等、ブランド化の強化に向けた取組を今後とも支援してまいりたいというふうに考えてございます。
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根本幸典#10
○根本(幸)委員 ありがとうございます。
 若い人たちが、いろんな形でまた新しいブランドを立ち上げようということで、先週もそんな話も聞かせてもらったんですが、やはりいろんなことに挑戦して開拓をしていこう、新しい農業をやっていきたい、こういう強い思いがありますので、ぜひ、ソフト面、ハード面、両方で、いろいろな形で御支援いただきたいというふうに思います。
 それから、あとは人手不足というのも大変大きな問題があります。
 と申しますのも、こうやって施設をつくりますと、大体三十人とか四十人ぐらいパートさんを使ってやっていくわけであります。私の愛知県は自動車産業も結構盛んでして、やはりそことの人のとり合いになるわけです。それでいながら、実は、渥美半島の先端、伊良湖岬は、名古屋から大体二時間以上かかるんです。だけれども、最低賃金は名古屋、さらには自動車産業と一緒なんです。
 豊橋の一部の地域は、隣の静岡県と、県境と、本当にすぐそばでこのミニトマトをつくっているんですが、片や愛知県の場合は最賃が八百七十一円、そして静岡県が八百三十二円と、四十円ぐらい違うんです。そうしますと、わずか数百メートル、場合によっては一キロとか、そういうところでこれだけ違うと、なかなか生産コスト削減、大変苦労をしているんです。
 そういう意味では、こういった施設をつくって新しい取組をするんだけれども、いろんな要因がある。価格の問題もありますし、さらには、コストを下げようと思ってもなかなか下げられないという問題があります。
 そういう意味では、ここはひたすら改革を常にしていって、新しい取組をしていって生産性を上げていくという不断の努力をしていかないと、はい、施設をつくりました、では、あとはもう、施設をつくればバラ色になっている、現実はそうではないので、その後も努力をずっと続けていかなければ、なかなか農家としては黒字になっていかないというのが実態だというふうに思います。
 そこでお伺いをしたいんですが、こういった生産性を上げるとかコスト削減をするということに対して、施設をつくった後、農水省としてどのような支援をしていただけるのか、お伺いをしたいというふうに思います。
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礒崎陽輔#11
○礒崎副大臣 お答えします。
 全国的に人手不足があらゆる産業で今深刻になっておりまして、政府全体としても労働力の確保ということはやっていかなきゃならないと思いますが、今の御質問は農業を行う中での生産性の向上というお尋ねだと思いますが、まずは単収の向上、省力化等の労働生産性の向上を上げていくことが一番重要だと思います。
 農林水産省としては、次世代施設園芸技術習得支援事業により、単収の向上に資する環境制御技術や、労働生産性の向上に資する省力化技術等の実証及び実証温室での研修受入れに対する支援も行っております。また、産地パワーアップ事業によりまして、生産性向上に資する環境制御装置や自動走行式防除機等の導入に対して支援をしているところでございます。
 また、豊橋市でも次世代施設園芸による生産性向上に真剣に取り組んでおられると聞いておりまして、人口減少社会を迎え、ますます人手不足が顕在化すると思われます。こうした豊橋市での取組成果の横展開を図るとともに、先ほど言いましたような、引き続き、施設園芸に対する単収の向上や労働生産性の向上の取組にしっかりと支援をしてまいりたいと思います。
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根本幸典#12
○根本(幸)委員 ありがとうございます。
 それでは、今度は花卉について少しお伺いをしたいんです。
 菊の産地であります。子供たちの教科書の中にも電照菊という言葉がありますように、菊の産地でありますが、この収量は残念ながら年々年々下がってきているというのが実態であります。単価も、去年はよかったんですけれども、ことしは少し価格も下がっているという形で、農家の皆さん、これからどうなっていくんだろうということで大変心配をしています。
 先日、フラワー需給マッチング協議会というのを花卉産地とか卸とか実需者が立ち上げて、勉強会を開いた。その中に農水省の皆さんも入っていただいてやっていただいているということです。
 この間、農業新聞にも出ていたんですけれども、まだまだ産地がやらなきゃいけないことはたくさんあるよというようなことで書いていただいて、例えば、物日に適量が出荷できていないとか、あとは、高齢化で産地が気象変動リスクを軽減できていない、さらには、いい商品が多いので、そうじゃなくて、もう少し価格の安いものをつくってほしいよ、こんなようなことが書いてあるんですけれども、産地はやはりいいものをつくりたいんです。
 そして、やはり今、私どもの産地は、自分のところが産地だから、きちっと商品を生産して、それを供給して、外国産のものが入ってこないように、我々として責任を持って頑張っていくんだ、これぐらいの強い思いを持って若い人がやっているんです。特に、マックスとかいろんな形のチームをつくって、一生懸命頑張っているんですね。
 そういう意味では、産地としてもこれから頑張っていきますけれども、国としてこういった産地をどういうふうに応援していただけるのか、最後にお伺いをしたいというふうに思います。
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枝元真徹#13
○枝元政府参考人 お答え申し上げます。
 国産の花卉の振興を図る上で、生産対策と需要拡大対策、まさに車の両輪でございまして、国産花きイノベーション推進事業におきまして、生産者と流通業者が連携して取り組むマーケットインの産地づくりですとか、フラワーフライデーですとかフラワーバレンタインなどの新たな物日の創出等の支援を行っているところでございます。
 御指摘ございましたとおり、需要を拡大していくことを産地だけで取り組むというのは困難でございます。産地、流通、市場関係者が一体となって取り組むことが重要でございます。
 いろいろな花でいろいろな取組が行われてございますけれども、例えば菊については、葉っぱを取らずにすぐに使えるサイズのものが欲しいという実需の声に応えて、産地と流通が一体となりまして、通常八十センチから九十センチの流通の菊を六十センチから八十センチに短くする、そのようなアジャストマムの規格導入にも取り組みました。
 これによって、産地にとっては輸送コストが削減されましたし、流通、販売サイドにとってはごみの削減という効果も実証されてございます。これが、愛知、滋賀、長野、香川の産地でも実用化に向けて取組が開始されております。
 さまざま、ほかに、お盆用の需要期での安定出荷を目的とした露地での電照栽培の実証ですとか、いろいろな取組が、産地、流通、市場関係者と一体となって行われてございますので、引き続きこのような取組を積極的に応援してまいりたいというふうに存じます。
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根本幸典#14
○根本(幸)委員 ありがとうございました。
 いろんな取組を地元でもやっていまして、例えば菊に関しても、白い菊を結婚式のブーケで使うということも取り組んでいますので、いろんな取組、産地でもやりたいと思いますので、ぜひ引き続きの応援をお願いして、質疑を終わらせてもらいます。
 ありがとうございました。
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伊東良孝#15
○伊東委員長 次に、佐藤英道君。
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佐藤英道#16
○佐藤(英)委員 おはようございます。公明党の佐藤英道でございます。
 初めに、経済財政運営と改革の基本方針二〇一八、いわゆる骨太の方針についてお伺いをしてまいりたいと思います。
 我が国の農林水産業を取り巻く大変に厳しい環境のもとで、農林水産省は、齋藤大臣を中心に、攻めの農業を掲げて、農業の成長産業化に懸命に取り組んでおられていると思います。
 同時に、食料安全保障への取組、具体的には、日本の農を守り、農家の皆さんに安心して生産していただける環境づくりが極めて重要であります。
 過去には、EPAやFTAなど自由貿易協定は、我が国農林水産業への犠牲とセットで考えられがちでありましたけれども、しかし、TPPの議論が始まって以降、JA始め関係者が一団となって努力を続けてきたことで、我が国では、守るべきは守るという考え方が貿易交渉の大前提として定着してきたのではないかと考えます。関係者のこうした努力に対して、しっかりと応えていかなければならないと考えております。
 そこでまず、新聞等でも報道されておりますが、この骨太方針に、昨年は食料安全保障に対する言及がなかった。ことしは当然入っていると思いますけれども、まずこの点、確認をさせていただきたいと思います。
 また、白書についても厳しい指摘を受けておりますが、いわゆる自給率四五%実現への具体的な道筋を明確に示すべきということであります。
 この食料安全保障への取組、自給率向上への取組について、改めて大臣の御見解を伺いたいと思います。
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齋藤健#17
○齋藤国務大臣 食料の安定供給を将来にわたって確保していくことは、国家の国民に対する最も基本的な責務の一つであると考えております。世界の食料の需給及び貿易が不安定な要素を有している中で、食料の安定供給を図るためには、食料自給率目標を掲げ、国内生産の増大を図る、こういったことが重要であると認識をしています。
 一方で、我が国の農林水産業は、人口減少に伴うマーケットの縮小や、農林漁業者の減少、高齢化の進行、耕作放棄地の増大など、大きな曲がり角に立っていると認識しています。
 このような中で、我が国の農林水産業に活力を取り戻し、若者たちが創意工夫を存分に発揮できる、魅力ある成長産業にしていくためには、消費者ニーズに応えた付加価値の高い農産物の生産、販売や成長著しい海外マーケットの開拓を進めるとともに、農林水産業の構造改革を進めていく必要があります。言葉をかえれば、こういった改革をしなければ、更に自給率が下がっていく可能性があるというふうに考えています。
 このため、安倍内閣におきましては、農林水産業・地域の活力創造プラン等に基づきまして、米政策改革や六次産業化、輸出促進、農地集積バンクによる農地の集積、集約化、六十年ぶりの農協改革、生産資材価格の引下げや流通、加工構造の改革など、農政全般にわたる改革を精力的に進めるとともに、林業や水産業の改革にも着手をしております。
 今後とも、農業者の意見を受けとめながら、農林水産業を産業として強くするための施策、これがまだ足りないと思っていますので、積極的に進め、食料安全保障の確立を図っていく決意でありまして、このことは、六月五日に公表された骨太の方針二〇一八の原案においても明確に示されているところでございます。
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佐藤英道#18
○佐藤(英)委員 次に、骨太の大きなポイントであり、大変に注目を集めているのが、外国人材の活用でございます。
 現在、特区で受け入れている外国人については、技能実習三年を経ていれば、日本語能力や技能について必要な要件を満たしているとして検定などの免除を行っており、この制度を準用するなら、人手不足に悩む現場では大変に喜ばれるとも思います。
 私の住んでいる北海道などは、冬季積雪寒冷の影響で、農林水産業や水産加工など食品産業におきましては、受入れに物理的な制限があり、現在の制度では十分な実習を行えないのが実情でもあります。
 一方、現行の特区制度では、在留の年限を通算でカウントすることから、雇う側、雇われる側ともにメリットのある仕組みであり、これも新しい制度に準用されればと期待が高まっているところであります。
 以上を踏まえまして、骨太で示された外国人材の活用について、農林水産業や水産加工など食品産業での必要性、また、これから議論が進むと思われる制度のたてつけについてはどのような観点が重要と考えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。
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野中厚#19
○野中大臣政務官 お答えいたします。
 農林水産業を始め現場からは、有能な外国人材を継続的に雇用できる法制度等の整備を要望する声が寄せられておりまして、農林水産業の現場における外国人材の活用ニーズは今後とも一定程度見込まれるものと認識をしております。
 六月五日の骨太方針の原案で示された新たな外国人材の受入れについては、現時点で、受け入れる対象分野や具体的なスキームは決まっておりませんが、農水省としましては、近年、外国人材の活用のニーズが高まっていること等を踏まえ、積極的に対応してまいりたいというふうに思っています。
 その際、農林水産業の持つ専門性や季節によって異なる場合がある等の特性についても、十分配慮してまいりたいと存じます。
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佐藤英道#20
○佐藤(英)委員 よろしくお願いしたいと思います。
 次に、スマート農業について何点かお伺いさせていただきたいと思います。
 ソサエティー五・〇の考えに基づきまして、ICTやAIなど新しい科学技術を活用した生産性革命があらゆる分野において進められております。農林水産業の分野におきましても、この新たな技術による生産性革命への取組が官民相互の協力のもとに推進をされているとも承知をしております。
 昨年、齋藤大臣が北海道にお見えになった際に、岩見沢で、自動運転のトラクターなどを活用している農業法人を御視察されました。人手不足を解消するとともに、熟練の技術を要する農作業を誰もが安心した技術で行えるという点でも、成果が期待されると思います。また、ドローンを活用した農薬の散布や直まきなどは、圃場管理の技術との併用によって精密農業を実現し、収量を大きく伸ばすなど、より効率的な農業を実現するとも伺っております。
 農林水産省は、二〇二五年に全ての農家においてこのスマート農業が取り入れられることをKPIに掲げておりますが、コスト面での課題も多く、今のままでは、さきに述べたような先端農業に取り組むのは一部の大規模法人にとどまるのではないかという懸念もあります。
 現在、低コスト化に向けて研究開発も進んでいるとも承知しておりますけれども、今後、より早い社会実装を実現していくためには、農林水産以外の分野で活躍する先端企業や研究機関など、より幅広い分野から情報と発想を移転する努力も求められると思います。御見解を伺いたいと思います。
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別所智博#21
○別所政府参考人 お答え申し上げます。
 ICT、AI、またドローンなどの先端技術につきまして農業分野での積極的な活用を図るスマート農業につきましては、人手不足の解消、また生産性の向上等の課題を克服していく上で、大きな可能性が期待できるものと認識しております。
 このような技術の社会実装を着実に推進していくためには、低コスト化や使い勝手の向上など、現場のニーズを十分に踏まえて研究開発を進めていくことが必要でございます。そのためには、今御指摘いただきましたとおり、農業分野にとどまらず、情報科学あるいは工学などさまざまな分野の発想や研究成果を導入し、効率的な取組につなげていくことが重要と考えてございます。
 こういった観点を踏まえまして、例えばでございますが、すぐれた衛星測位技術を有するベンチャー企業が開発中の準天頂衛星対応の低価格の受信機を農業機械の自動走行技術に応用するための研究開発、あるいは、人工知能技術を有する大手電機メーカーによる、人工知能の画像解析を活用した果菜類の収穫ロボットの研究開発、あるいは、工学系の大学が開発中のロボットハンド技術を活用した軟弱な青果物の選果、箱詰めの自動ロボットの研究開発などなど、農業分野以外の先端企業あるいは研究機関と連携した取組に努めているところでございます。
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佐藤英道#22
○佐藤(英)委員 今お話しさせていただきました先端的なスマート農業の社会実装を目指す一方で、地に足のついたスマート農業の推進も重要であります。
 二〇二五年のKPI達成については、主にスマートフォンなどの端末を用いた生産技術の共有などが最も普及すると考えられます。その際に課題となるのが、ITリテラシーの問題であります。
 現在でも、スマートフォンはどちらかというと若年の世代ほど自在に使える傾向がありますが、就農者の平均年齢が六十六歳を超える実態を考えれば、端末やソフトウエアを年代問わずわかりやすく使いやすいものにしなければならないと思います。また、実際にそうした基礎的なITへの理解を更に醸成していかなければならないであろうとも考えますけれども、高齢者層と若者世代をつなぐミドル人材とも呼ばれる、こうしたリテラシーの課題解消に当たることができる人材を現場で豊富に確保することも極めて重要であると考えますが、御見解をいただきたいと思います。
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枝元真徹#23
○枝元政府参考人 お答え申し上げます。
 スマート農業技術を本格的に普及させるためには、農業者に対しまして技術をわかりやすく説明し、データを分析して農業者に営農指導できる能力を持った人材の確保が重要であるというふうに考えてございます。
 農林水産省といたしましては、こうした活動を担う人材として、普及指導員が重要であるというふうに考えてございます。例えば宮崎県では、ピーマンの生産部会の農業者が収集した気象とか収量のデータを民間のコンサルが解析をいたしまして、それに基づいて普及指導員が技術指導に反映するという取組を行っておりまして、その結果、部会全体の収量が飛躍的に向上するとともに、スマートフォンを活用してデータを絶えず検証するという取組が習慣づけられまして、農業者のITリテラシーも向上するというよい循環も生まれてきているところでございます。
 こういう取組を、高齢者ですとか若手で構成される産地全体により広く展開していくために、農業者、普及指導員、農機メーカー、またICTベンダー等が一堂に会しまして、スマート農業技術を導入した農業者ですとか自治体の取組事例、メーカーからの技術情報提供を行うスマート農業推進フォーラムを平成二十八年度から開催してございますとともに、普及指導員を対象としたICTの研修も平成二十九年度から実施をしているところでございます。
 今後とも、こういう取組を強化しながら、スマート農業技術に関して現場指導に当たることができる人材の確保を進め、スマート農業の普及に取り組んでまいりたいと存じます。
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佐藤英道#24
○佐藤(英)委員 どうか効果的な、またきめ細かい対応、対策をお願いしたいと思います。
 また、このスマート農業の質や量にかかわらず、新規に導入する際にはどうしても一定の投資が必要となるわけであります。
 現在も、経営体育成支援事業や産地パワーアップ事業など、スマート農業の導入促進に支援を進めているところと承知をしておりますけれども、今後、ニーズは右肩上がりに上がっていくものと思っております。また、自動運転や圃場管理、また営農管理など、本格的なスマート農業に取り組む意欲ある生産者に関しては、大規模な農地整備や土地改良事業を行っていく必要性も当然出てくると考えます。
 こうしたスマート農業の導入を促進する上で、必要となる予算についてしっかりと確保に努めることも重要であると思います。同時に、きめ細やかな支援のあり方についても早急に検討を進めるべきではないかと考えますけれども、御見解をいただきたいと思います。
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荒川隆#25
○荒川政府参考人 お答え申し上げます。
 農業者の減少ですとか高齢化が進む中で、土地改良事業を通じまして、自動走行農機ですとか自動給水栓といいましたICT技術を活用したスマート農業に積極的に取り組み、農作業や水管理に係る省力化ですとかコストの縮減を推進することは極めて重要であると認識をしておるところでございます。
 これまでも、土地改良事業におきましては、自動走行農機に対応しました農地の大区画化ですとか、農業水利施設の遠隔監視、操作を可能とするICTを用いた水管理省力化技術の導入といった施策を進めてきたところでございます。
 また、本年度、平成三十年度からは、国営かんがい排水事業におきまして、水源から圃場までの効率的かつ的確な用水配分を行うための水管理システムの導入を検討するモデル事業を全国九カ所で開始したところでございまして、こういった成果を活用しまして、他地区におけます新たな水管理システムの構築を推進していくこととしておるところでございます。
 先生御指摘ございましたように、こういった施策を進める上では、予算の確保は大変大事でございます。スマート農業の円滑な導入に向けまして、農業者の皆様方のニーズに応じましたきめ細やかな基盤整備を計画的に推進できるような、必要な予算の確保にしっかり努めてまいりたいと考えておるところでございます。
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佐藤英道#26
○佐藤(英)委員 どうか、きめ細やかなニーズというお話がありますけれども、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
 最後に、地元北海道における国有林の問題を伺ってまいりたいと思います。
 二〇二〇年、民族としてのアイヌの尊厳を尊重し、アイヌの歴史や文化などを復興するナショナルセンターとしての目的を持つ民族共生象徴空間が整備をされます。民族共生象徴空間は、国立アイヌ民族博物館と国立民族共生公園等で構成され、アイヌの歴史や文化等に関して幅広い理解を広げるとともに、その復興のナショナルセンターとなるものであります。
 周囲は国有林を始めとする豊かな自然に恵まれており、訪れる方々に自然と一体となった憩いの場を提供することを通じて、将来に向けた新たなアイヌ文化の創造と発展につなげるための空間としていくことが大いに期待をされているところであります。
 こうした構想の中に国有林であるポロト自然休養林が含まれておりますことから、地元では、その整備を求める声が前々から上がっております。アイヌ文化を体験できるフィールドミュージアム構想の観点からも、民族共生象徴空間を構成する上で極めて重要なポロト自然休養林の整備について、林野庁もこれまで、丁寧に地元の意見をすくい上げ、さまざまな御尽力をいただいているということは承知しておりますけれども、改めて、現状と、また今後の方針についてお伺いをさせていただきたいと思います。
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沖修司#27
○沖政府参考人 お答えいたします。
 佐藤委員から今御紹介ありましたポロト自然休養林でございますけれども、国立アイヌ民族博物館計画地に隣接しておりまして、観光資源としての潜在的な魅力が高いことから、日本美しの森、お薦め国有林として選定いたしまして、観光客、利用者に対する魅力の向上に向けました取組を重点的に進めているところでございます。
 具体的には、平成二十九年度には、林野庁のホームページの中でポロト自然休養林を日本語と英語で紹介するとともに、リーフレットの作成にも取り組んだところでございます。平成三十年度には、ポロト自然休養林内にございます古いあずまやの撤去とか木道の補修などを実施する予定でございまして、国立アイヌ民族博物館の利用者等に快適、安全で美しい森林空間を提供するための環境整備等を行うこととしてございます。
 また、ポロト自然休養林内の一部を白老町が借り受けまして、バンガローやサイクリング道の整備等を検討しているということも聞いてございます。
 林野庁としては、こうした取組にも協力いたしまして、引き続き、地域と連携しながら、アイヌ文化の復興や地域の振興にも貢献してまいりたいと考えております。
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佐藤英道#28
○佐藤(英)委員 このポロト自然休養林は、町中で身近に体験できる国有林であります。国有林というのは、どちらかというと山奥にあるようなイメージがありますけれども、本当に身近に行ける休養林でありますので、齋藤農林水産大臣におかれましては、今後、北海道に行かれる機会がありましたら、ぜひ、民族共生象徴空間の予定地、そしてまたこのポロト自然休養林を御視察していただきますようにお願いを申し上げまして、私の質問とさせていただきます。
 ありがとうございました。
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伊東良孝#29
○伊東委員長 次に、佐々木隆博君。
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