厚生労働委員会

2020-08-19 衆議院 全138発言

⚠️ 発言のコピー・転載時は出典元URL(kokkai.ndl.go.jpおよびkokkai-data.com)を必ず残してください。改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

会議録情報#0
令和二年八月十九日(水曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 盛山 正仁君
   理事 後藤 茂之君 理事 新谷 正義君
   理事 冨岡  勉君 理事 長尾  敬君
   理事 平口  洋君 理事 小川 淳也君
   理事 岡本 充功君 理事 高木美智代君
      あべ 俊子君    安藤 高夫君
      上野 宏史君    小倉 將信君
      大串 正樹君    大隈 和英君
      神田  裕君    木村 哲也君
      小島 敏文君    小林 鷹之君
      後藤田正純君    佐藤 明男君
      白須賀貴樹君    杉田 水脈君
      田村 憲久君    高橋ひなこ君
      谷川 とむ君    出畑  実君
      船橋 利実君    堀内 詔子君
      三ッ林裕巳君    山田 美樹君
      阿部 知子君    稲富 修二君
      尾辻かな子君    岡本あき子君
      下条 みつ君    白石 洋一君
      武内 則男君    中島 克仁君
      山井 和則君    柚木 道義君
      伊佐 進一君    桝屋 敬悟君
      宮本  徹君    青山 雅幸君
      藤田 文武君
    …………………………………
   厚生労働大臣       加藤 勝信君
   内閣府副大臣       大塚  拓君
   内閣府副大臣       宮下 一郎君
   厚生労働副大臣      稲津  久君
   厚生労働副大臣      橋本  岳君
   国土交通副大臣      御法川信英君
   厚生労働大臣政務官    小島 敏文君
   厚生労働大臣政務官    自見はなこ君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 高杉 優弘君
   政府参考人
   (厚生労働省大臣官房総括審議官)         山田 雅彦君
   政府参考人
   (厚生労働省大臣官房総括審議官)         井内 雅明君
   政府参考人
   (厚生労働省大臣官房危機管理・医務技術総括審議官)            佐原 康之君
   政府参考人
   (厚生労働省医政局長)  迫井 正深君
   政府参考人
   (厚生労働省健康局長)  正林 督章君
   政府参考人
   (厚生労働省医薬・生活衛生局長)         鎌田 光明君
   政府参考人
   (厚生労働省職業安定局長)            田中 誠二君
   政府参考人
   (厚生労働省子ども家庭局長)           渡辺由美子君
   政府参考人
   (厚生労働省社会・援護局長)           橋本 泰宏君
   政府参考人
   (厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長)    赤澤 公省君
   政府参考人
   (厚生労働省老健局長)  土生 栄二君
   参考人
   (独立行政法人地域医療機能推進機構理事長)    尾身  茂君
   厚生労働委員会専門員   吉川美由紀君
    ―――――――――――――
委員の異動
八月十九日
 辞任         補欠選任
  大岡 敏孝君     出畑  実君
  国光あやの君     神田  裕君
  塩崎 恭久君     小倉 將信君
  繁本  護君     杉田 水脈君
  西村智奈美君     武内 則男君
  藤田 文武君     青山 雅幸君
同日
 辞任         補欠選任
  小倉 將信君     塩崎 恭久君
  神田  裕君     国光あやの君
  杉田 水脈君     繁本  護君
  出畑  実君     大岡 敏孝君
  武内 則男君     西村智奈美君
  青山 雅幸君     藤田 文武君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 厚生労働関係の基本施策に関する件(新型コロナウイルス感染症対策等)
     ――――◇―――――
この発言だけを見る →
盛山正仁#1
○盛山委員長 これより会議を開きます。
 厚生労働関係の基本施策に関する件、特に新型コロナウイルス感染症対策等について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、政府参考人として外務省大臣官房審議官高杉優弘君、厚生労働省大臣官房総括審議官山田雅彦君、大臣官房総括審議官井内雅明君、大臣官房危機管理・医務技術総括審議官佐原康之君、医政局長迫井正深君、健康局長正林督章君、医薬・生活衛生局長鎌田光明君、職業安定局長田中誠二君、子ども家庭局長渡辺由美子君、社会・援護局長橋本泰宏君、社会・援護局障害保健福祉部長赤澤公省君、老健局長土生栄二君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →
盛山正仁#2
○盛山委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
この発言だけを見る →
盛山正仁#3
○盛山委員長 質疑の申出がありますので、順次これを許します。安藤高夫君。
この発言だけを見る →
安藤高夫#4
○安藤(高)委員 おはようございます。自由民主党の安藤高夫でございます。
 本日は、質問の機会をありがとうございます。私の方からは、コロナ関係で二つ、あともう一つ、専門医の関係で一つ、御質問をさせていただきたいと思っております。
 では、質問の第一番ですけれども、コロナ対策と保健所機能についてでございます。今、新型コロナ感染症が拡大していますけれども、保健所機能とかかりつけ医の連携についてお伺いをさせていただきたいと思っています。
 ホテル療養、また自宅で療養している軽症者や無症状者の方が、今、特に東京なんかでは大勢いらっしゃいます。かかりつけ医が情報を知ろうとしても、個人情報ということで、保健所がなかなか情報を出してくれない、あるいは非常に時間がかかったりする例があります。この障壁が診療の障害にもなっております。
 また、自宅療養されている陽性者の方がぐあいが悪くなって保健所に電話をしても電話が通じないために、自分で勝手に救急車を呼んだりしてしまって、後のトレースができなくなったりしてしまう例もございます。
 そういった面で、保健所の実態はどうなっているのか、厚生労働省にお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
この発言だけを見る →
正林督章#5
○正林政府参考人 お答えします。
 自宅療養、宿泊療養の運用に当たっては、適切な感染拡大防止等の安心、安全な療養環境の実現に加え、患者に対するフォローアップ体制の整備が重要と考えております。
 このために、都道府県等に対し、自宅療養、宿泊療養中の患者が医療の提供が必要になった場合などにおいて、患者が適切に医療機関を受診できるよう、フォローアップ体制の整備を都道府県等に要請しております。
 このフォローアップ業務については医師会等に委託することも想定されており、地域の医師の先生方が患者に関する必要な情報を把握することも可能となると考えております。
 一方で、保健所の負担軽減が課題になっていることから、各自治体に対して、電話相談等に係る人員の雇用に係る経費の助成、外部委託、縮小、延期等が可能と考えられる保健所業務のリスト化、ICTを活用した保健所業務の効率化などの支援を行ってまいりました。
 また、都道府県等に対して、住民からの問合せに十分対応できる相談体制、特に土日夜間の体制などの整備に向け、六月十九日に、全庁的な協力体制のもと、必要な人員体制を確保するよう要請を行ってまいりました。
 今後とも、自宅療養者等が必要に応じてかかりつけ医にかかることができるようしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
この発言だけを見る →
安藤高夫#6
○安藤(高)委員 ありがとうございます。
 情報の連携がしっかりすることによって、逆に保健所業務も軽減されると思っております。また、個人情報に関しては、事前に患者さんとかかりつけ医が書面でちゃんと契約を交わす、あるいは保健所が陽性者の方と話し合ってそこら辺のところを解決しておくというようなことをする仕組みができれば、個人情報の壁というものもうまく薄くなってくるんではないかと思いますので、そのような仕組みづくりもお願いできれば、そう思っております。
 二つ目の質問ですけれども、コロナ対策としてのPCR検査等についてでございます。
 日本医師会や東京都医師会、あるいは病院団体、介護団体からも、ぜひともPCR検査やLAMP法、そして抗原検査の拡充という要望が非常に出ていると思います。そこで、医療機関、介護施設への入院時又は入所時のPCR検査等についてお伺いをさせていただきたいと思っています。
 院内感染やクラスターを発生させないためにも、現場からは、入院時あるいは介護施設の入所時に、全例に近く、PCR検査等や抗原検査をやってほしいという意見が数多くあります。このようなことを踏まえて、全例PCR検査等の実施について費用負担を含めてどのように考えているのか、教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
この発言だけを見る →
正林督章#7
○正林政府参考人 お答えします。
 新型コロナウイルス感染症に係る検査については、医師が必要と判断した方や、症状の有無にかかわらず濃厚接触者の方、さらには、クラスターの発生など、地域における感染状況を踏まえ感染拡大を防止する必要がある場合を含めて、必要な検査が迅速かつスムーズに受けられるようにすることが重要と考えております。また、入院患者や高齢者施設の入所者は重症化リスクが高いことから、院内、施設内感染対策の強化が重要となります。
 こうした観点から、これまでも、医療機関や高齢者施設において感染者が発生した場合には、適切な感染管理が可能となるよう、感染が疑われる者への速やかな検査を実施することが重要であることをお示ししております。
 また、新規入所者について、入所時に、地域における感染の発生状況等を勘案して医師が必要と認める場合には、症状の有無にかかわらず検査を実施することが可能であることを自治体にお示ししており、新規入院患者についても同様と考えております。
 さらに、今般、感染者が多数発生している地域に所在する医療施設、高齢者施設に勤務する方や入院、入所する方については幅広く検査を実施することが可能であること、そのような地域が生活圏にある方が勤務、入院又は入所する施設についても同様であることを自治体にお示しし、さらなる積極的な検査の実施を要請いたしました。
 これらの新型コロナ感染症の検査に係る費用については、検査試薬の費用も含め、行政検査として行うものについては公費で賄うこととしており、こうした検査に係る費用等について補正予算等に計上しているところでございます。
 他方で、御指摘のように、全例PCR検査を行うことについては、PCR検査が一〇〇%の感度、特異性を持たないことにより、医療資源を圧迫するおそれや、本来必要のない行動制限を多くの方に強いるおそれ、いわゆる偽陽性ですね、検査で陰性とされた感染者が自由に活動することによって感染を拡大させるおそれ、いわゆる偽陰性、そうしたことがあることに留意する必要があると考えております。
 その上で、厚生労働省においては、第二次補正予算に検査機器の整備支援など関連事業を盛り込み、自治体における検査体制の整備に向けた取組を強力に支援することとしており、引き続き検査体制のさらなる強化に取り組んでまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →
安藤高夫#8
○安藤(高)委員 全例ということができればいいんですけれども、それが無理ならば、多少リスクを絞りながらも拡大をしていっていただきたいと思います。また、患者さんや入所者だけではなくて、慢性期の医療機関や精神科の医療機関、あるいは介護施設も閉鎖空間が結構多いので、ぜひとも、職員の人たちの定期的な検査ということも現場からは非常に上がっておりますので、そういうこともお考えになっていただければと思っています。
 今回はPCR検査の質問をさせていただきましたけれども、コロナ関連でいえば、先生方は御存じのように、医療機関が非常に疲弊している、経営的にも厳しい状況にございます。損失補填があれば一番いいと思っていますが。さらに、国からはさまざまな交付金をいただいておりますけれども、都道府県の解釈によって、申請が認められないものや、申請しても非常な額を減額されてしまうような状況もあります。また、精神科の救急に関しても、これは交付金の対象になっておりますけれども、ある都道府県では病院数を絞り込んでしまっているような、そのようなローカルルールというものも今あります。
 ぜひとも、医療提供体制を守るために、適正に執行されるように国からも都道府県の方にしっかりとお話をしていただければと思っています。
 最後に、コロナの状況下において、医療機関においてさまざまな企業から御寄附をいただいております。これは、非常に現場が明るく、モチベーションが上がって、本当にありがたいんですけれども、もしできれば、今後の施策の中で、特に医療法人への寄附金への税額控除も検討をしていただければ、ますますそのようなハッピーな流れができると思いますので、よろしくお願いしたいと思っています。
 では、最後の質問になりましたけれども、専門医の育成についてです。
 専門医の育成について、隠れているちょっと大きな問題がございました。専門医に関しては、日本専門医機構が定めるシーリング、枠組みに沿って、地域偏在という問題も解決しながら育成を進めているという認識ですけれども、しかし、地方の大学等において、例えばリハビリテーションにおいて、リハビリテーションの講座がないというような大学もあったりします。また、講座があったとしても整形外科の教授が主任教授であるために、脳血管障害の部分が非常に不足しているようなこともお聞きしています。
 そうであれば、地域で育成されない事情があるならば、その診療科が地方の中である程度充実した体制ができるまでの期間だけでも、大都市部でしっかりと教育をして地方に放出をしていくべきではないかという声がございます。
 今後、診療科ごとに丁寧に実情を見ながら数の設定を考えていく必要もあると思いますけれども、そこら辺のことに関して厚生労働省としてはどうお考えなのか、お願いしたいと思います。
この発言だけを見る →
迫井正深#9
○迫井政府参考人 御答弁申し上げます。
 まさに委員御指摘のとおり、専門医制度における地域偏在及び診療科偏在の是正を進める措置といたしまして、地域や診療科ごとの実情を踏まえた対応が重要でございます。
 日本専門医機構は、厚生労働省がお示しをしております都道府県別、診療科ごとに将来必要な医師数の見通しを踏まえまして、専門医を養成する研修プログラムの採用上限、これはいわゆるシーリングでございますけれども、を設定するとともに、地域偏在と診療科偏在に配慮いたしました専門研修を行っております。
 こうした中、通常のプログラムのシーリングとは別に、都市部と地方の両方で研修を行うことができる連携プログラムで採用を行うことができるよう、日本専門医機構では、専門医制度の開始当初から診療科と地域医療への配慮を行った研修が行われておるというふうに承知をいたしております。
 厚生労働省といたしましては、引き続き、このような取組を進めることで専門医制度がよりよきものとなるよう、地域や診療科の実情を丁寧に把握をいたしながら、日本専門医機構とともに取り組んでまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →
安藤高夫#10
○安藤(高)委員 どうもありがとうございました。ぜひとも、特に特殊な科については丁寧に御対応をしていただければと思います。
 コロナが目下の課題になっておりますけれども、やはり地域医療構想、地域包括ケアということも進めていかなければならないと思っています。今後、高齢者が非常にふえていく中、医療と介護、福祉の連携を進めていくという中でも、特に、厚生労働省の中でリハビリテーションに関して専門的なことを扱う組織横断的な部署が設置できれば本当にすばらしい流れになる、そう思っております。そういうことも将来的に考えていただければな、そう思っております。
 以上、私の質問とさせていただきます。本日はありがとうございました。
この発言だけを見る →
盛山正仁#11
○盛山委員長 次に、伊佐進一君。
この発言だけを見る →
伊佐進一#12
○伊佐委員 おはようございます。公明党、伊佐進一です。
 本日も質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。早速質問に入らせていただきたいと思います。
 まず、ワクチン開発について伺いたいと思います。
 日本の国民のためにワクチンを確保する方法は三つあるというふうに言われておりますが、一つは、まず、海外の企業と交渉するというところです。それで買い付けていく。現在、ファイザーあるいはアストラゼネカと合わせて二億四千万本が日本に来る、これも更に交渉をいろいろな企業とも進めていくというふうに伺っております。二つ目の確保方法というのは、日本単独でやるんじゃなくて、マルチの枠組みを通じて購入する。いわゆるCOVAXと言われるものですが、これは後ほどまた質問したいと思います。三つ目が、日本の国内の企業で開発していく。
 私の問題意識をまず申し上げると、開発とか治験はAMED、いわゆる日本医療研究開発機構、ここが予算を持って執行している。今、五つ、ワクチンの候補が国の支援を受けて研究開発が進められている、開発、治験が進んでいるという状況です。さらに、五つの候補というのは一次補正での予算を使っているものですので、今、二次補正予算を使った分を選定をしているというふうに伺っております。一方で、開発、治験の後の段階の製造の基盤を整備する、ここは、厚労省が執行する予算で六つの企業が今月採択されました。問題意識は、この二つがきちんと連携されているかどうかというところです。
 基礎研究から開発、治験に行って製造ラインまで結びついて初めて国民の皆様にワクチンを届けることができる。だから、それぞれの担当部署がそれぞれの基準でそれぞれに選んでしまって連携ができていないと、ここがなかなかうまくいかないんじゃないか。だから、ここは司令塔機能をしっかりと持っていただいて統合的に、戦略的に進めていただきたいと思いますが、大臣、御見解を伺いたいと思います。
この発言だけを見る →
加藤勝信#13
○加藤国務大臣 今、伊佐委員からお話がありましたように、新型コロナウイルス感染症に対する国民の皆さんの不安の一つの背景には、ワクチンとか治療薬というものが今のところは存在をしていないということがあります。
 ワクチンについても、今お話がありましたように、国内外において積極的な開発がなされておりまして、それらの果実を早期に日本の皆さん方に供給あるいは接種という形で提供していくように努めていきたい、これが基本的な姿勢であります。
 その中において、海外の話はちょっとはしょらせていただきますけれども、国内については、御指摘のように、第一次、第二次補正予算などを通じて基礎研究、臨床研究を含めた研究開発を加速化していくという柱が一つ、それからもう一つは、それを踏まえた上で生産体制の整備を図る、この大きく二つのフェーズがあるわけであります。
 今お話がありましたように、総合的な戦略のもとでワクチン開発、生産を国内においても進めていかなきゃいけないというのはおっしゃるとおりだと思います。
 そういった意味で、役割分担としては、研究費予算はAMEDの方につけているわけでありますけれども、これは厚労省予算を交付した形でつけておりますが、このAMEDにおける研究公募に当たっては、企業でのワクチン生産につながる研究開発が行われていくんだ、そのために必要な研究開発を強力に支援するという事業の方向性を明確にさせていただいて、その点については我々厚労省とAMEDと共有をして、その上に立って、さらに、必要な生産設備に対する支援を行っていくということでございますので、今の時点においても、それぞれ連携をとりながら、より効率的に国内においても開発、生産、そして国民に対する供給ができるように、引き続き関係機関と連携を図りながら統一した戦略のもとで対応していきたいというふうに思います。
この発言だけを見る →
伊佐進一#14
○伊佐委員 ありがとうございます。
 例えば、具体的に申し上げますと、二次補正予算での今の選定作業は今月末までに決定されるというふうに伺っておりますが、ワクチンにもいろいろな種類があると伺っています。不活化ワクチンだったりDNAワクチン、あるいはメッセンジャーRNA、ウイルスベクターワクチン。五つの候補を見てみますと、大体満遍なく入っているなという気はしていますが、例えば入っていないのもありまして、レプリコンワクチンというのは入っていません。
 ワクチンにはそれぞれ特徴がある。例えば、さっき申し上げたウイルスベクターワクチンというのは複数回投与できない可能性があるとか。あるいは、必要な量も違う。例えば、ある試算では、DNAワクチンは接種量が大体一から四ミリグラム。これを国民一億二千万人分全体を用意しようと思うと、二百五十三キログラムつくらないといけない。AMEDで今回採択されたある会社いわく、年度内に二十万人分できますと。これは八百グラムですから、このまま計算すると何百年かかるわけです、これをつくるだけで。メッセンジャーRNAワクチンは十二・七キログラムで済む。さっきの二百五十三キロより大分少ない。レプリコンワクチンは、一人当たりの接種量は一マイクログラムでいいので、日本国民全体分でも百二十七グラムつくればいい。
 もちろん、ある試算ですので、この限りではありませんけれども、今回の二次補正予算の選定に当たっては、新たなワクチンを選んで国費を投入していくわけですから、最後の実用化の分までしっかりと、生産ラインのあり方まで含めて選定作業を進めていただきたいと思いますが、いかがですか。
この発言だけを見る →
稲津久#15
○稲津副大臣 お答えさせていただきます。
 厚生労働省といたしましては、第二次補正予算におきまして、ワクチン開発の支援のためにAMED研究として五百億円を計上し、研究開発を支援をしているところでございます。現在、AMEDにおいてワクチン開発のための研究課題の公募が行われておりまして、当該公募において、早期の実用化も審査の際に勘案すべき点、このようにされていることから、御指摘の実用化に向けた観点も考慮して課題が選択されるものと考えております。
 引き続き、有効性と安全性が確認されたワクチンをできるだけ早期に実用化し、国民に提供することを目指して取り組んでまいります。
この発言だけを見る →
伊佐進一#16
○伊佐委員 私がさっき二つ目の選択肢と申し上げたCOVAXファシリティーについても質問させていただきたいと思います。きのう稲津副大臣に公明党から申入れをさせていただいたので、もし可能であれば稲津副大臣の方から答弁いただければありがたいなというふうに思います。
 もともと日本はそれぞれの国とバイで買い付けもやっていますが、やはりマルチでの買い付け、マルチでしっかりと共同購入していくということも重要だ。というのは、今は二億四千万本ですが、もともと、ワクチンの開発の成功率というのは極めて小さいというふうに言われています。複数回接種する必要も出てきますし、あるいは、もしかすると同じ種類では打てないという場合も出てくるかもしれません。
 そういうようなリスクヘッジ、より選択肢を広げていくという観点からCOVAXファシリティーというのが考えられている、今議論されています。高中所得国で資金を拠出して複数のワクチン候補に資金提供する、成功すれば人口の二〇%のワクチンを得ることができる、途上国もワクチンが入手できるというようなものです。
 八月末までに参加するかどうか回答するようにとなっていたのが、まだ詳細は決まっていなくて、回答期限が延期される模様というふうに伺っています。
 昨日、公明党からも、積極的に検討すべきじゃないかというふうに申入れをさせていただきました。それを受けての今の検討状況を御答弁いただければと思います。
この発言だけを見る →
稲津久#17
○稲津副大臣 お答えさせていただきます。
 お尋ねのCOVAXファシリティーにつきましては、新型コロナウイルス感染症のワクチンを複数国で共同購入する国際的な仕組みでございまして、高中所得国はみずから資金を拠出してワクチンを自国用に購入をして、低所得国はドナー国からGAVIワクチンアライアンスの拠出金によりワクチンを入手する、今議員から御指摘のとおりでございます。
 現在、GAVIワクチンアライアンス、感染症流行対策イノベーション連合及びWHOが中心となってその枠組みが検討されているところでございまして、我が国も関心を表明してこの議論に加わっております。
 きのうも公明党からの申入れがございましたけれども、現在の検討の状況につきましては、交渉中の案件でございまして、詳細については差し控えますけれども、国内開発の進捗や海外企業との交渉状況もしっかりと見きわめつつ、どのように対応するか検討してまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →
伊佐進一#18
○伊佐委員 リスクを少なくするというのも大事な観点だと思いますので、ぜひ積極的に検討いただければというふうに思います。
 もう一つ、このマルチの枠組みの中でパテントプールという考え方もありますが、これはまた時間があれば質問させていただきたいというふうに思っております。
 先に、時間の都合上、通告では一番最後の雇用の話をさせていただきたいと思います。
 この月曜日にGDPの速報値が出ました。年率で二七・八%減、戦後最大の落ち込みというふうに言われている。これは四―六の数字でありますが、リーマンと異なるのは、非常事態宣言で経済を意図的にとめていたということで、ある程度は想像できたのではないかというふうに思っております。
 ただ、大事なのはどこかというと、雇用だと私は思っています。雇用さえしっかり維持できていれば、回復、景気の立ち直りも早いというふうに思っています。ここが崩れると経済を一から立て直していかなきゃいけないということになるというふうに思っておりますが、今の雇用情勢を政府はどのように認識していますでしょうか。
この発言だけを見る →
田中誠二#19
○田中政府参考人 令和二年六月の有効求人倍率ですが、一・一一倍と、前月より〇・〇九ポイント低下をしております。
 中身を見ますと、有効求人倍率の分子であります有効求人数の方は引き続き減少しておりますけれども、減少幅は大きく縮小して、足元では下げどまってきている感があります。一方で、新規求職者数の方は大幅に増加をしているということで、有効求人倍率の低下につながっているという状況でございます。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて離職されたけれども求職活動をしていなかった方々が求職活動を開始する動きも見られるというふうに考えております。
 それから、労働力調査による完全失業率ですが、二年六月は二・八%と、前月よりも〇・一ポイント低下、改善しております。完全失業者数は前月よりも三万人減少ということになっておりますけれども、そういう意味で、瞬間風速では改善しておりますけれども、中身を見ますと、完全失業者数の中で、勤め先や事業の都合による離職者は前月より六万人増加して、これは五カ月連続の増加ということで、これが懸念要素と言えると思います。
 今回の大きな特徴であります休業者につきましては、四月は前年同月差で四百二十万人の増加でありましたけれども、五月は二百四十七万人の増加、六月は九十万人の増加ということで、休業者の増加幅は縮小してきております。
 五月に休業者であった方が六月にどういう就業状態かということを見ますと、約四五%の方が休業を継続をしておりますが、約四七%の方が従業者となりまして仕事に戻っておられます。完全失業者となった方は約二%にとどまっているという状況でございます。
 こうした状況を総合しますと、現在の雇用情勢は、求人が求職を上回って推移しているものの、求人が引き続き減少しており、求職者の増加も相まって、厳しさが見られると認識しております。新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響により一層注意する必要があると考えております。
この発言だけを見る →
伊佐進一#20
○伊佐委員 厳しさが見られるという最後の結論でありました。
 完全失業率にさっき言及いただきましたが、二・三%の失業率が二・八%まで上がっていると。ただ、やはりリーマンと違うのは、リーマンの後の失業率というのは五・五%ですから、ここの今二・八の部分をいかにこれからふえていかないように抑えるかということが非常に大事だというふうに思っております。
 その上で、大事な切り札が雇用調整助成金だというふうに思っております。九月末で特例措置が切れます。各企業は、今、八月末になろうとしておりますので、決断が迫られています。
 一刻も早く決断をしていただきたいと思いますが、我が党からも十分な期間の延長ということを申入れをさせていただいておりますが、大臣、一刻も早く、この雇用調整助成金、十分な期間を確保する延長を御決断いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
この発言だけを見る →
加藤勝信#21
○加藤国務大臣 委員お話しのように、雇用情勢はまさに経済情勢とも密接にかかわってくるわけでありますので、そういった意味においては、感染症の防止対策をしながら、一方で、経済の再生というんでしょうか、回復というんでしょうか、それをしっかり図っていくということが基本的においてまず大事なことだと思います。
 そうした条件の中において、さらに、いかに雇用を守っていくのかという意味において、雇用調整助成金という形で、事業主の皆さんが雇用を維持していく、休業という形をとっても雇用を維持していこうということについて、これまでにない特例的な対応を今させていただいているところでございます。また、手続の簡素化、迅速な支給にも取り組ませていただいております。
 直近時点でありますけれども、八月十七日時点で七十一万件の支給の決定を行い、また、支給決定額は、若干時点がずれますが、八月十四日締めで八千六百十五億円というかなりの規模の支給をさせていただいているところでございます。
 今お話のありますように、現時点で今後の雇用調整助成金の特例措置をどうしていくのかということについてでありますけれども、現状は九月末となっておりますから、これについては、新型コロナ感染症の状況、雇用、経済状況の動向を踏まえながらも、やはり、企業の皆さん方が雇用をどう考えるのかということについては、直前に決めるわけではなくて、一定の期間を見ながら先行きを判断されていくということでありますから、そういったこともしっかり念頭に置きながら、適切な時期において今後の対応についての判断を示す必要があるというふうに考えております。
 また、それに当たっては、雇用特会の中で、しかも二事業で全て賄える状況ではありません。しっかりとした財源確保もあわせて図っていかなければならないというふうに考えております。
この発言だけを見る →
伊佐進一#22
○伊佐委員 現場の声を聞いていると、もちろん長い目で雇用の状況を考える方もいらっしゃると思います。でも、せっぱ詰まって、本当に目先をどうするかというような企業もたくさんあります。そういう意味では、今月末というのも一つのタイムリミットではありますし、また、どれぐらいの企業が必要かという見きわめというのはもちろん政府全体としてはされるんでしょうが、少なくとも、困っている企業があればツールとしてはちゃんと残しておくべきだというふうに思いますので、ぜひ一刻も早い決断をいただければと思います。
 最後、簡単に質問させていただきますが、障害者のグループホームで大阪でもクラスターが発生をしまして、四十三名が陽性。大体、障害者の施設で出た場合というのは軽症とか無症状であってもケアが必要なので、宿泊施設などの療養施設に入れません。今回も病院で受け入れたのは一名のみというような状況です。こういうようなものをどうするか。あるいは、いざというときの連携体制。職員が足らなくなる、応援体制をどうするか。
 これはもう厚労省から実は通知を出していただいています、七月三日。各都道府県あるいは各自治体でしっかりと検討して体制を整えてくれと言っているんですが、実際、大阪でこうやって起こるとこういう状況になるわけです。やっているところもあるし、できていないところもあって、ここは通知を出しっ放しにするんじゃなくて、しっかりとフォローアップして、都道府県で対応が進むように国として必要な支援をしていただきたいというふうに思いますが、最後、質問します。
この発言だけを見る →
赤澤公省#23
○赤澤政府参考人 お答えいたします。
 御指摘いただきましたように、障害者支援施設において感染者が発生した場合に、各都道府県に、事前に準備を整理して対応するという事務連絡を発出しているところでございます。
 それで、各都道府県における取組状況でございますが、今、各都道府県に報告をお願いしているという状況でございます。現在、七月末時点の取組状況の回答の集計を行っておりまして、引き続き、都道府県の状況を把握しながら、都道府県での取組が進むよう、私どもとしてもしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →
伊佐進一#24
○伊佐委員 しっかりと状況を把握して、必要な手を打っていただきたいというふうに思います。
 終わります。ありがとうございました。
この発言だけを見る →
盛山正仁#25
○盛山委員長 次に、小川淳也君。
この発言だけを見る →
小川淳也#26
○小川委員 立国社の小川淳也です。
 きょうは、閉会中審査に御協力をいただきまして、ありがとうございました。
 ただ、私どもとしては、速やかな臨時国会の開会を要求しております。ぜひ、委員長、そして大臣以下政府の関係者におかれても、速やかな国会開会に御協力をいただきたいと思います。
 冒頭、少し気になりますので、大臣、お答えになられる範囲でお願いしたいと思うんですが、総理大臣が先般病院に入られたということでございます。もちろん、単純な検査だという報道もありますが、片や健康不安を抱えておられるというお話もあるようです。これは国民にとっても大変な関心事でありますので、ふだん、閣議で、閣僚懇談会で、対策本部で、あるいはさまざまな調整の場面で大臣がどのように感じておられるか、お話しいただける範囲でお話しいただきたいと思います。
この発言だけを見る →
加藤勝信#27
○加藤国務大臣 実際の体調云々に関しては、それぞれ総理あるいは官邸からいろいろと発表があるんだろうと思いますので、私から何かそれについて申し上げるということはございません。
 それから、日ごろ感じている中においては、私は、これまでとお変わりはないというふうに認識をしております。
この発言だけを見る →
小川淳也#28
○小川委員 きょうから御公務に復帰されるとお聞きしておりますし、万一体調の問題であれば、これは人道的に、本当にお見舞いを申し上げ、御回復を祈念いたしたいと思いますし、ただ、一方で、この状況下ですから、国民の健康や命の問題からすれば、決して、だからどうということにはならないわけでございまして、速やかな陣頭指揮への本格復帰をぜひお願いしたいと思っております。
 それで、大臣、きょう閉会中審査なんですが、これは私自身も不明の至りなんですが、この夏の期間は少し感染が抑えられるのではないかと勝手ながら期待していた部分がありました。それは、季節性のインフルエンザや、紫外線、湿度によって少し追い風、感染抑止という観点からいえばそれがあるのではないかと期待もあったわけです。しかし、残念ながら状況は御存じのとおりでございまして、大変大臣も御苦心を重ねておられると思います。
 そこで、今さらなんですが、今もってなおお認めいただきたいのは、明確にこれは第二波だと。三月、四月悶絶したあの第一波、一旦克服したかに見え、緊急事態宣言は解除され、そして今日に至っているわけですが、これは明確に第二波だという認識でいいですね。
この発言だけを見る →
加藤勝信#29
○加藤国務大臣 第一波、第二波という言い方なんですけれども、例えば、初期の中国経由のウイルス輸入症例が生じたときを第一波、あるいは、その後の欧米経由のウイルス輸入症例が国内に拡散したのを第二波と表現したこともございます。したがって、現在、どういうことをもって波と言うかどうかについて、必ずしも定義があるわけではありません。
 ただ、委員がだから何をもっておっしゃっておられるのか。例えば、新規感染者数がふっとふえてきていますよという、それを波だとおっしゃるのであれば、ここに来て新規感染者数がふえてきている、これは間違いない事実だというふうに思います。
 ただ、前回の状況と今回を比べると、その内容においては、例えば、軽症者の割合は若い人が多い、そして重症化の数が少ないという、そうした違う点もあるわけであります。
 別に、私どもは、現在、新規感染者数が増加をしていないなんということを言うつもりも全くありませんし、前回に比べてもかなり新規感染者数が多い状況になっているということ、このことはアドバイザリーボードからもそうした指摘を受けているところでもございますし、我々も、そういう認識のもとで、さまざまな対応を行っているということであります。
この発言だけを見る →
← 戻る