公害及び交通安全対策特別委員会
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会
会議録情報#0
昭和五十七年四月七日(水曜日)
午前十時六分開会
—————————————
委員の異動
四月六日
辞任 補欠選任
坂野 重信君 川原新次郎君
—————————————
出席者は左のとおり。
委員長 坂倉 藤吾君
理 事
山東 昭子君
福島 茂夫君
本岡 昭次君
沓脱タケ子君
中村 鋭一君
委 員
加藤 武徳君
梶原 清君
亀長 友義君
川原新次郎君
関口 恵造君
内藤 健君
中村 太郎君
山崎 竜男君
戸叶 武君
小平 芳平君
中野 鉄造君
江田 五月君
美濃部亮吉君
国務大臣
国 務 大 臣
(環境庁長官) 原 文兵衛君
政府委員
環境政務次官 石川 要三君
環境庁長官官房
長 山崎 圭君
環境庁長官官房
審議官 大山 信君
環境庁長官官房
会計課長 森 孝君
環境庁企画調整
局長 清水 汪君
環境庁企画調整
局環境保健部長 七野 護君
環境庁自然保護
局長 正田 泰央君
環境庁大気保全
局長 吉崎 正義君
環境庁水質保全
局長 小野 重和君
事務局側
常任委員会専門
員 今藤 省三君
説明員
臨時行政調査会
事務局主任調査
員 新野 博君
警察庁交通局交
通指導課長 桑田 錬造君
厚生省環境衛生
局水道環境部環
境整備課長 杉戸 大作君
農林水産省構造
改善局建設部開
発課長 坂根 勇君
農林水産省農蚕
園芸局肥料機械
課長 松居 努君
通商産業省立地
公害局公害防止
指導課長 飯田 善彦君
資源エネルギー
庁石油部備蓄課
長 市川 南君
運輸省自動車局
業務部貨物課長 浅見 喜紀君
運輸省航空局飛
行場部長 栗林 貞一君
運輸省航空局飛
行場部環境対策
第一課長 米山 市郎君
運輸省航空局飛
行場部環境対策
第二課長 山下 哲郎君
建設省都市局下
水道部下水道企
画課長 幸前 成隆君
建設省道路局国
道第一課長 信高 裕君
—————————————
本日の会議に付した案件
○公害及び環境保全並びに交通安全対策樹立に関
する調査
(公害及び環境保全対策に関する件)
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この発言だけを見る →午前十時六分開会
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委員の異動
四月六日
辞任 補欠選任
坂野 重信君 川原新次郎君
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出席者は左のとおり。
委員長 坂倉 藤吾君
理 事
山東 昭子君
福島 茂夫君
本岡 昭次君
沓脱タケ子君
中村 鋭一君
委 員
加藤 武徳君
梶原 清君
亀長 友義君
川原新次郎君
関口 恵造君
内藤 健君
中村 太郎君
山崎 竜男君
戸叶 武君
小平 芳平君
中野 鉄造君
江田 五月君
美濃部亮吉君
国務大臣
国 務 大 臣
(環境庁長官) 原 文兵衛君
政府委員
環境政務次官 石川 要三君
環境庁長官官房
長 山崎 圭君
環境庁長官官房
審議官 大山 信君
環境庁長官官房
会計課長 森 孝君
環境庁企画調整
局長 清水 汪君
環境庁企画調整
局環境保健部長 七野 護君
環境庁自然保護
局長 正田 泰央君
環境庁大気保全
局長 吉崎 正義君
環境庁水質保全
局長 小野 重和君
事務局側
常任委員会専門
員 今藤 省三君
説明員
臨時行政調査会
事務局主任調査
員 新野 博君
警察庁交通局交
通指導課長 桑田 錬造君
厚生省環境衛生
局水道環境部環
境整備課長 杉戸 大作君
農林水産省構造
改善局建設部開
発課長 坂根 勇君
農林水産省農蚕
園芸局肥料機械
課長 松居 努君
通商産業省立地
公害局公害防止
指導課長 飯田 善彦君
資源エネルギー
庁石油部備蓄課
長 市川 南君
運輸省自動車局
業務部貨物課長 浅見 喜紀君
運輸省航空局飛
行場部長 栗林 貞一君
運輸省航空局飛
行場部環境対策
第一課長 米山 市郎君
運輸省航空局飛
行場部環境対策
第二課長 山下 哲郎君
建設省都市局下
水道部下水道企
画課長 幸前 成隆君
建設省道路局国
道第一課長 信高 裕君
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本日の会議に付した案件
○公害及び環境保全並びに交通安全対策樹立に関
する調査
(公害及び環境保全対策に関する件)
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坂
坂倉藤吾#1
○委員長(坂倉藤吾君) ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨六日、坂野重信君が委員を辞任され、その補欠として川原新次郎君が選任されました。
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この発言だけを見る →委員の異動について御報告いたします。
昨六日、坂野重信君が委員を辞任され、その補欠として川原新次郎君が選任されました。
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坂
坂倉藤吾#2
○委員長(坂倉藤吾君) 公害及び環境保全並びに交通安全対策樹立に関する調査を議題とし、公害及び環境保全対策に関する件について質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
この発言だけを見る →質疑のある方は順次御発言願います。
本
本岡昭次#3
○本岡昭次君 まず最初に、環境庁の環境行政に関する姿勢を正すという意味で、個人的な名前を出して申しわけありませんが、環境庁石川政務次官の発言の問題について長官にお伺いをいたしたいと思います。
これは新聞報道でございまして、私が直接耳にし確かめたものでございませんから、若干新聞に頼るということで内容的には十分突き詰めることができませんが、新聞報道もあながちうそを書くということもないだろうし、また火のないところに煙が立たないということもあって、一応新聞に報道されていることは、その意味するところは真実であろうと、このように私は考えて質問をいたします。
石川政務次官が昨年十二月二十三日、環境庁政務次官就任祝いのゴルフコンペであいさつとして発言されております。その内容は、前後はいろいろあったと思うのですが、新聞報道によるその問題点は以下のような内容です。「環境庁政務次官として一生懸命やると、皆さん方に迷惑がかかるし、逆にやらないと、マスコミにたたかれる。厳正にやりますよ」というふうなことをあいさつの中で述べられた。その集まっておられた方々は建設業者が七割近くあるということで、迷惑のかかるという中身が何であるかということについてはおよそ推察ができます。これは事実であるとすれば大変な問題発言であると思います。環境庁政務次官の姿勢として全くこれは容認できないわけでございます。
事実がどうであるかという問題もさることながら、次官がこのような発言をしたということを新聞に書かれるということがもうすでに問題だというふうに私は考えますが、長官は、ともに環境行政を進めていく次官として、こうした発言なり、あるいはこうしたことが新聞に書かれて、国民から環境行政そのものが疑惑を持って見られるということについてどのようにお考えか、ひとつ長官のお考えをお聞きしたいと思います。
この発言だけを見る →これは新聞報道でございまして、私が直接耳にし確かめたものでございませんから、若干新聞に頼るということで内容的には十分突き詰めることができませんが、新聞報道もあながちうそを書くということもないだろうし、また火のないところに煙が立たないということもあって、一応新聞に報道されていることは、その意味するところは真実であろうと、このように私は考えて質問をいたします。
石川政務次官が昨年十二月二十三日、環境庁政務次官就任祝いのゴルフコンペであいさつとして発言されております。その内容は、前後はいろいろあったと思うのですが、新聞報道によるその問題点は以下のような内容です。「環境庁政務次官として一生懸命やると、皆さん方に迷惑がかかるし、逆にやらないと、マスコミにたたかれる。厳正にやりますよ」というふうなことをあいさつの中で述べられた。その集まっておられた方々は建設業者が七割近くあるということで、迷惑のかかるという中身が何であるかということについてはおよそ推察ができます。これは事実であるとすれば大変な問題発言であると思います。環境庁政務次官の姿勢として全くこれは容認できないわけでございます。
事実がどうであるかという問題もさることながら、次官がこのような発言をしたということを新聞に書かれるということがもうすでに問題だというふうに私は考えますが、長官は、ともに環境行政を進めていく次官として、こうした発言なり、あるいはこうしたことが新聞に書かれて、国民から環境行政そのものが疑惑を持って見られるということについてどのようにお考えか、ひとつ長官のお考えをお聞きしたいと思います。
原
原文兵衛#4
○国務大臣(原文兵衛君) 私も昨年暮れその新聞を読みまして、これは一体どういうことなのかと思ったわけでございます。きょうは石川政務次官も出席しておりますが、石川政務次官は、御承知のように東京から出ておるわけで、私ももう非常に懇意な仲ですし、石川政務次官の非常に誠実な熱心な、物事に対して非常に積極的であるというような御性格もよく知っておりますが、私はそういう新聞を読みましたので、政務次官に一体これはどういうことなのかということでお伺いしたわけでございます。
結局、石川政務次官は東京十一区で、青梅の市長なんかもやられて、御出身でございますが、政務次官になると、これは責任も大変重いし、そして大変忙しいというようなことでなかなか選挙区にも顔を出す機会も少なくなるし、また、いろいろと選挙区のことについて選出の代議士として努力するというようなこともいままでのようには十分いかないというような点で迷惑をかけることもあるだろうということ、そういうことも理解してほしいというような意味合いで、あいさつのときに言われたというふうに私はお伺いしているわけでございまして、石川政務次官のそのあいさつが、マスコミの報道でどういうふうにとられたのかということについてはそれは私はわかりませんが、私は石川政務次官のその言葉を信じているわけでございます。環境政務次官としましてももちろん非常に熱心にやっておりますし、環境行政、環境政策の原点に立って、それをしっかり踏まえて一いまも一生懸命務めてもらっているというところでございます。
この発言だけを見る →結局、石川政務次官は東京十一区で、青梅の市長なんかもやられて、御出身でございますが、政務次官になると、これは責任も大変重いし、そして大変忙しいというようなことでなかなか選挙区にも顔を出す機会も少なくなるし、また、いろいろと選挙区のことについて選出の代議士として努力するというようなこともいままでのようには十分いかないというような点で迷惑をかけることもあるだろうということ、そういうことも理解してほしいというような意味合いで、あいさつのときに言われたというふうに私はお伺いしているわけでございまして、石川政務次官のそのあいさつが、マスコミの報道でどういうふうにとられたのかということについてはそれは私はわかりませんが、私は石川政務次官のその言葉を信じているわけでございます。環境政務次官としましてももちろん非常に熱心にやっておりますし、環境行政、環境政策の原点に立って、それをしっかり踏まえて一いまも一生懸命務めてもらっているというところでございます。
本
本岡昭次#5
○本岡昭次君 いま長官は、一生懸命やるということは、環境行政を次官として一生懸命やるということを言っているのだということで、一生懸命やるとどうしても地元にごぶさたがちになる、そういうことが皆さんに迷惑がと。言ってみればそれは筋は通りますね、その話は。しかし、その後に、やらないとマスコミにたたかれる、だから厳正にやりましょうという一連のこの発言の意味するところは、環境庁が環境保全あるいは環境を守る、公害を防止するというようなことを一生懸命やれば、どうしても開発事業あるいはそうした建設業界の仕事そのものを規制し抑制するというふうなことになってくる、だからそういう点ではこれは皆さんに迷惑をかけるということになるでしょうし、また、それをやらないで放置しておるとマスコミの皆さんにたたかれる、だから厳正にやるということで、私の言う方が話としては筋が通るのじゃないかと、こう思うんですよ。
だから、次官が自分の本旨でないことを新聞に書かれた、また、私がいま言っていることも自分の本意でないというふうにいま思っておられると思いますが、しかしこのようにやはり新聞も全く内容のないものを捏造して書くということはこれはあり得ないことで、いま一度この内容の問題について、そこに次官がおられますから次官の方から、環境行政にこれから長官とともに携わっていく決意というものを改めてひとつ表明していただいて、私自身ひとつ納得させていただきたい、このように思います。
この発言だけを見る →だから、次官が自分の本旨でないことを新聞に書かれた、また、私がいま言っていることも自分の本意でないというふうにいま思っておられると思いますが、しかしこのようにやはり新聞も全く内容のないものを捏造して書くということはこれはあり得ないことで、いま一度この内容の問題について、そこに次官がおられますから次官の方から、環境行政にこれから長官とともに携わっていく決意というものを改めてひとつ表明していただいて、私自身ひとつ納得させていただきたい、このように思います。
石
石川要三#6
○政府委員(石川要三君) 私ごとで大変委員の皆さん方に御迷惑をおかけいたしましたことをまず冒頭に深くおわびを申し上げます。
ただ、ざっくばらんにその真相をちょっと申し上げますが、表現として新聞に載っていることは、そのとおり私は発言をいたしているわけであります。それは事実であります。ただ、弁解ではございませんが、私にあえて発言をさせていただくならば、きわめてその雰囲気というそういったような状況、それからあいさつの前後の表現というものが取り上げられておりませんので、むしろこういう席におきましては当然そういう発言はなかったと思うわけでございますが、たまたま夕方環境庁から勉強のレクチュアを受けた後あわただしくそこの会場に着きまして、もうすでに相当時間まあ飲食も行われている雰囲気、きわめてリラックスした状態の中でごく親しい仲間方でございますので、やや漫談的な口調でごあいさつをしたわけであります。
したがいまして、そのままを言わしていただきますならば、今回はからずもというんですが、実ははかって一生懸命なりたくてなりましたよというような冗談も交えましてごあいさつに入り、その中でいま長官からも言われたように、大変何かとこれから皆さん方とお会いする機会も少なくなり、いろいろな意味で御迷惑の点もあろうかと思いますが、しかし実際レクチュアを受けて環境庁の勉強をすれば、一層この環境行政のむずかしさ、そしてまた大切さというものを痛感していた直後でございましたので、これはやらなければまた反対に怒られるしというような、きわめて冗談まじりのあいさつをしたわけであります。
そのことがそのままマイクに乗っておりましたので、文字にあらわすとそのようなことになったというわけでございまして、そういう冗談が思わず非常に不覚をしてしまったわけでございますが、そういうようなことで大変御迷惑をかけたと、このようには思っておりますが、私の行政に対する情熱といいますか、その気持ちに関しましては、私も若干地方自治体の長をしておりまして、ちょうどそのころが昭和四十二年から数年でございますので、まさに公害の一番盛んな時代でございました。
したがいまして、私のそういった市長の在職中も公害問題というものに真剣に取り組んできた一人でございますので、その行政に対する熱情といいますか、考えにつきましては、私は人後に落ちないものを自分なりに持っておる、こういう信念はあるわけでございますので、そのきわめてリラックスした気持ちの中から大変御迷惑をかけたということにつきましては猛省しておりますが、そういうのが実態でございますので御理解をいただきたい、かように思うわけでございます。
この発言だけを見る →ただ、ざっくばらんにその真相をちょっと申し上げますが、表現として新聞に載っていることは、そのとおり私は発言をいたしているわけであります。それは事実であります。ただ、弁解ではございませんが、私にあえて発言をさせていただくならば、きわめてその雰囲気というそういったような状況、それからあいさつの前後の表現というものが取り上げられておりませんので、むしろこういう席におきましては当然そういう発言はなかったと思うわけでございますが、たまたま夕方環境庁から勉強のレクチュアを受けた後あわただしくそこの会場に着きまして、もうすでに相当時間まあ飲食も行われている雰囲気、きわめてリラックスした状態の中でごく親しい仲間方でございますので、やや漫談的な口調でごあいさつをしたわけであります。
したがいまして、そのままを言わしていただきますならば、今回はからずもというんですが、実ははかって一生懸命なりたくてなりましたよというような冗談も交えましてごあいさつに入り、その中でいま長官からも言われたように、大変何かとこれから皆さん方とお会いする機会も少なくなり、いろいろな意味で御迷惑の点もあろうかと思いますが、しかし実際レクチュアを受けて環境庁の勉強をすれば、一層この環境行政のむずかしさ、そしてまた大切さというものを痛感していた直後でございましたので、これはやらなければまた反対に怒られるしというような、きわめて冗談まじりのあいさつをしたわけであります。
そのことがそのままマイクに乗っておりましたので、文字にあらわすとそのようなことになったというわけでございまして、そういう冗談が思わず非常に不覚をしてしまったわけでございますが、そういうようなことで大変御迷惑をかけたと、このようには思っておりますが、私の行政に対する情熱といいますか、その気持ちに関しましては、私も若干地方自治体の長をしておりまして、ちょうどそのころが昭和四十二年から数年でございますので、まさに公害の一番盛んな時代でございました。
したがいまして、私のそういった市長の在職中も公害問題というものに真剣に取り組んできた一人でございますので、その行政に対する熱情といいますか、考えにつきましては、私は人後に落ちないものを自分なりに持っておる、こういう信念はあるわけでございますので、そのきわめてリラックスした気持ちの中から大変御迷惑をかけたということにつきましては猛省しておりますが、そういうのが実態でございますので御理解をいただきたい、かように思うわけでございます。
本
本岡昭次#7
○本岡昭次君 リラックスした中での発言だということで猛省しているということですが、私は次官がいかにリラックスした中とはいえ、次官であるという立場を忘れてこうした事柄が述べられるということは、やはり自民党の多数政治の中で何でもやれるのだというふうなおごり、そうしたものが次官というその立場も忘れて思わず、あなたにとっては私は本音だと思うんですよ、その本音がすらすらと出るというふうなことで、非常に緊張感に欠けた状況だということを私は強く指摘をしておきたいと思うのです。
話は横にそれますが、最近のグリーンカードのあの問題にしても、鈴木総理はこれは絶対実行すると言い、一たん法律で決められたものがまた自民党の内部からこれをひっくり返そう、やめさせようというふうなことが起こる、自民党であれば何でもできるんだというふうな何か非常に数を頼んだおごりというものが私は目につく。だから、次官になったということに対する緊張感も、そうした多数の中の一つだということでこういう発言が出てくるということで、あなたの環境庁の次官としての仕事、そして姿勢、そうしたものについては十分これからも注意しながら見守っていきたい、このように思うのです。
そこで環境庁長官、最後に環境庁に、そうした自民党、多数党ということからくるおごり、そして何でもできるんだ、国民が反対しようと野党が反対しようと最後は結局数で決まるんだと、環境の問題についてもそのように数で勝負すればいいんだというふうな考えがあるかないか、そこのところをひとつここではっきりと言っていただきたいと思います。
この発言だけを見る →話は横にそれますが、最近のグリーンカードのあの問題にしても、鈴木総理はこれは絶対実行すると言い、一たん法律で決められたものがまた自民党の内部からこれをひっくり返そう、やめさせようというふうなことが起こる、自民党であれば何でもできるんだというふうな何か非常に数を頼んだおごりというものが私は目につく。だから、次官になったということに対する緊張感も、そうした多数の中の一つだということでこういう発言が出てくるということで、あなたの環境庁の次官としての仕事、そして姿勢、そうしたものについては十分これからも注意しながら見守っていきたい、このように思うのです。
そこで環境庁長官、最後に環境庁に、そうした自民党、多数党ということからくるおごり、そして何でもできるんだ、国民が反対しようと野党が反対しようと最後は結局数で決まるんだと、環境の問題についてもそのように数で勝負すればいいんだというふうな考えがあるかないか、そこのところをひとつここではっきりと言っていただきたいと思います。
原
原文兵衛#8
○国務大臣(原文兵衛君) 私は自民党の数が多いからどうのこうのというふうなことは毛頭考えておりません。環境という問題について、これは国民全体の問題でございますし、またわれわれの子や孫に伝えていかなければならない大事な行政であると思いますので、そういう御指摘のような気持ちは毛頭なく、真剣に取り組んでいるつもりでございますので、御理解いただきたいと思います。
この発言だけを見る →本
本岡昭次#9
○本岡昭次君 それでは次の問題に移ります。
最近、経団連の方から行政改革の問題を論議している臨調に対して環境行政見直しの要求が文書で出されているというふうに聞きますし、その文書も私はいただいています。そこで、経団連が行政改革についていろいろ発言をしておりますが、その中で環境行政見直し要求というものについて、その本心というのですか、本当に考えていることというのは、従来から産業界と環境庁との間にいろいろあつれきもありましたし、また通産省と環境庁あるいはその他の省庁との間で、たとえばアセス法の問題にしてもあるいは湖沼法の問題にしてもさまざまな対立というものが存在をしていたわけです。したがって、私が危惧するのは、経団連の意図するところも表面的にはありませんが、やはり環境庁というものはこの際行政改革の中で廃止をしてしまえ、そういう省庁をなくせ、あるいはまた国土庁などと統合をしてしまえばいいのではないか、合併させてしまえばいいのではないかというふうな考えがその根本にあるというふうに私は思えてならないのです。
そこで、臨調での論議が、あるいはまた行管庁としての論議の中に、環境庁の廃止とかあるいはまた合併とかいったようなものがあるのかないのか、その点について臨調にお伺いをしたいと思います。
この発言だけを見る →最近、経団連の方から行政改革の問題を論議している臨調に対して環境行政見直しの要求が文書で出されているというふうに聞きますし、その文書も私はいただいています。そこで、経団連が行政改革についていろいろ発言をしておりますが、その中で環境行政見直し要求というものについて、その本心というのですか、本当に考えていることというのは、従来から産業界と環境庁との間にいろいろあつれきもありましたし、また通産省と環境庁あるいはその他の省庁との間で、たとえばアセス法の問題にしてもあるいは湖沼法の問題にしてもさまざまな対立というものが存在をしていたわけです。したがって、私が危惧するのは、経団連の意図するところも表面的にはありませんが、やはり環境庁というものはこの際行政改革の中で廃止をしてしまえ、そういう省庁をなくせ、あるいはまた国土庁などと統合をしてしまえばいいのではないか、合併させてしまえばいいのではないかというふうな考えがその根本にあるというふうに私は思えてならないのです。
そこで、臨調での論議が、あるいはまた行管庁としての論議の中に、環境庁の廃止とかあるいはまた合併とかいったようなものがあるのかないのか、その点について臨調にお伺いをしたいと思います。
新
新野博#10
○説明員(新野博君) 現在、臨時行政調査会では、行政の実態に全般的な検討を加えまして、行政の制度や運営の改善について答申を行うことといたしておりまして、中央省庁の組織の問題でありますとかあるいは総合調整機能のあり方等につきまして第二部会というところで検討をいたしておるところでございます。
第二部会の検討状況について申し上げますと、これまで年金の問題であるとか、あるいは国土の開発利用、保全の問題であるとか、あるいは対外政策の問題であるとか、複数の省庁に関係する問題につきまして、行政が直面している課題、関係する組織、制度、運営の現状と問題点等につきまして関係省庁からのヒヤリングを行いますとともに、有識者との意見交換を行うというようなことを現在までやっておりまして、今後その改革の考え方等につきまして自由討議を重ねるという段階でございます。それで、そうした中でいろいろなヒヤリングなり意見交換で考え方や意見が出されておるわけではございますけれども、まだ部会として具体的な改革の方向を打ち出すという段階には至っておりません。
以上でございます。
この発言だけを見る →第二部会の検討状況について申し上げますと、これまで年金の問題であるとか、あるいは国土の開発利用、保全の問題であるとか、あるいは対外政策の問題であるとか、複数の省庁に関係する問題につきまして、行政が直面している課題、関係する組織、制度、運営の現状と問題点等につきまして関係省庁からのヒヤリングを行いますとともに、有識者との意見交換を行うというようなことを現在までやっておりまして、今後その改革の考え方等につきまして自由討議を重ねるという段階でございます。それで、そうした中でいろいろなヒヤリングなり意見交換で考え方や意見が出されておるわけではございますけれども、まだ部会として具体的な改革の方向を打ち出すという段階には至っておりません。
以上でございます。
本
本岡昭次#11
○本岡昭次君 原長官はこの環境庁の廃止の問題に賛成なさるはずは毛頭ないと思いますが、中央省庁の統廃合の中における環境庁の立場というのですか、そういうようなものをどのように考え、昨年から廃止論なるものがいろいろ自民党内からも出されている状況について、どのようなお考えとそれに対する決意ですか、お持ちですか。
この発言だけを見る →原
原文兵衛#12
○国務大臣(原文兵衛君) 私は、環境庁を廃止しようとかあるいはどこかと一緒にしろとかいうようなことを聞いてはおりません。そういうようなことがだれかの口から言われたというようなうわさは聞いておりますけれども、私自身はそういうことを聞いておりません。しかし私は、環境行政というのはこれは言うまでもなく、公害の防止、また自然保護その他環境の保全を図って国民の健康で文化的な生活を確保するという重大な使命があるわけでございます。こういう使命を達成するために、環境行政を総合的に一元的に推進するために昭和四十六年に設置された役所でございまして、今後の社会経済活動の増大、変化、さらにまた、よりよい環境を求めようという国民の大きな要求、その要求の高まりの中で私は将来にわたって環境を保全していくためにこれはもうなくてはならない行政官庁だと思っております。
先ほどもちょっとお答えしましたが、これは国民全体の環境を守るものであり、またそれを子孫に伝えていかなければならないというようなことで、この環境行政を総合的、一元的に推進するということはきわめて必要なことだと思うわけでございまして、私はそういう基本的な考え方に立って、いろいろな問題があっても対処していきたいと思っておるわけでございます。
この発言だけを見る →先ほどもちょっとお答えしましたが、これは国民全体の環境を守るものであり、またそれを子孫に伝えていかなければならないというようなことで、この環境行政を総合的、一元的に推進するということはきわめて必要なことだと思うわけでございまして、私はそういう基本的な考え方に立って、いろいろな問題があっても対処していきたいと思っておるわけでございます。
本
本岡昭次#13
○本岡昭次君 そこで、昭和五十六年の十二月十一日、経団連の環境安全委員会が環境行政の合理化に関する要望を臨調に提出しております。その中に具体的な個別行政施策についての要望が六点出されていますが、その六点についてひとつ簡単に内容を説明してください。
この発言だけを見る →山
山崎圭#14
○政府委員(山崎圭君) 御指摘の五十六年十二月十一日付で経団連の環境安全委員会が臨調の事務局に対して提出した要望でございまして、それを臨調の事務局から私どもが意見紹介という形で入手したといいますか、私どもに意見紹介があったわけでございますが、その個別行政施策という部分と、もう一つは許認可届け出等についての要望と大きく二つに分けております。
前段の個別行政施策につきましては、第一点が公害健康被害補償制度の見直し、第二点が産業廃棄物対策の推進、第三点がNOX総量規制の合理化、第四点は生活排水対策の推進、第五点は環境アセスメントの立法化問題、第六点が蓄積公害にかかわる行政措置の見直し、こういうものでございまして、いずれも許認可の合理化という問題とはやや性質の違う環境行政施策そのものについての要望と私どもは理解しております。
この発言だけを見る →前段の個別行政施策につきましては、第一点が公害健康被害補償制度の見直し、第二点が産業廃棄物対策の推進、第三点がNOX総量規制の合理化、第四点は生活排水対策の推進、第五点は環境アセスメントの立法化問題、第六点が蓄積公害にかかわる行政措置の見直し、こういうものでございまして、いずれも許認可の合理化という問題とはやや性質の違う環境行政施策そのものについての要望と私どもは理解しております。
本
本岡昭次#15
○本岡昭次君 長官もこの経団連の要望についてはすでに御存じだと思うし、また知ってもらわなければならない問題なんです。私はこの経団連の要望をずっと見ておりまして、行政改革をにしきの御旗として活用して、先ほども申しましたが、この際環境行政の骨抜きを一挙に図ってしまおうという意図が何かありありと見えるような気がします。七月に臨調が答申を出すという状況を踏まえて、経団連の要望に対し環境庁もただ腕をこまねいて見ているというわけでは困るわけで、環境庁としてどのように臨調に対して見解を表明したのか、また長官として経団連の要望に対してどのようなお考えをお持ちなのか、そこをひとつお聞かせ願いたいと思います。
この発言だけを見る →原
原文兵衛#16
○国務大臣(原文兵衛君) 臨調事務局から環境庁に対して意見紹介のございました内容につきましては、いま官房長から御説明したとおりでございます。われわれの方としては許認可等にかかわる事項、これにつきましては行財政改革の基本的な考え方を踏まえながら部内でもっていろいろ検討の上、許認可事項等については回答をいたしております。
しかし、いま六項目ばかり挙げましたいわゆる施策につきましては、これは実はいままでも経団連がいろいろと外に対して言ってきたところでございますが、私どもといたしましては、この問題はこれはもう環境行政の本質的なものにかかわる問題でございまして、私どもは臨調に対して、経団連がこういうことを申してきたから云々ということによって環境行政が変更されるとかなんとかいうことはこれはあり得ないことだというふうに思っているわけでございまして、こういう問題に対して環境庁はこう考えているのだ、従来もこう考えているし、いまもそのとおりだというようなことを参考として臨調の事務局の方にはお話をしておりますが、この問題は私どもは許認可の事項とは別の問題だということで、われわれの基本的な姿勢を崩さないでこれからも当然やっていくのだという考え方を持っているわけでございます。
この発言だけを見る →しかし、いま六項目ばかり挙げましたいわゆる施策につきましては、これは実はいままでも経団連がいろいろと外に対して言ってきたところでございますが、私どもといたしましては、この問題はこれはもう環境行政の本質的なものにかかわる問題でございまして、私どもは臨調に対して、経団連がこういうことを申してきたから云々ということによって環境行政が変更されるとかなんとかいうことはこれはあり得ないことだというふうに思っているわけでございまして、こういう問題に対して環境庁はこう考えているのだ、従来もこう考えているし、いまもそのとおりだというようなことを参考として臨調の事務局の方にはお話をしておりますが、この問題は私どもは許認可の事項とは別の問題だということで、われわれの基本的な姿勢を崩さないでこれからも当然やっていくのだという考え方を持っているわけでございます。
本
本岡昭次#17
○本岡昭次君 ぜひ経団連の圧力に屈しないで、一層環境行政が強力にやれるような体制をしいていただきたいということを強く要望しておきます。そのために臨調に対して、環境庁の立場からさらに具体的な環境行政の問題について提案し、また意見を述べる等積極的な働きかけをしておいていただきたいということを申し上げておきます。
そこで、経団連の要望の中身について具体的に一、二質問をしていきたいのですが、私の質問の時間が午前と午後とに分かれ、長官が席を外されるというようなこともあって、ぜひ長官のおられるときに集中的に質問をしておいた方がいいというふうな考えもありまして、実は一番最後に用意しておりました志布志湾の問題をいまちょっと取り上げさしていただいて、そこで十分論議できなかった問題はまた午後の最終段階に長官がおいでになったときに質問させていただくということで、ちょっと質問の通告を変更して申しわけありませんが、そういう質問を長官が不在になられるということでお許しいただきたい、このように思います。
そこで、志布志湾の問題なんですが、原環境庁長官が鎌田鹿児島県知事と会われて、そしていままで鯨岡前長官が国定公園の存否にかかわるものとして拒否されていた志布志湾の石油備蓄基地建設計画について事実上の同意を与えられた。しかも、だめだという拒否を県に与えたその段階から三カ月しかたっていない、あるいはまたその二、三日前には地元の人々が要請に来られて原長官と会われて、この志布志湾の石油備蓄基地建設問題について同意を与えないようにというふうな要請について、いやそれについてはまだ私は同意を与えていないし、前の鯨岡長官と意見は何も変わっていないのだというふうな事柄を述べておられながら、二、三日後には知事との間で事実上の同意ができたというふうな前後の事情があるわけなんですが、なぜ三カ月の間で拒否していたものが同意に変わったのか、長官からその間の事情を御説明を願いたいと思います。
この発言だけを見る →そこで、経団連の要望の中身について具体的に一、二質問をしていきたいのですが、私の質問の時間が午前と午後とに分かれ、長官が席を外されるというようなこともあって、ぜひ長官のおられるときに集中的に質問をしておいた方がいいというふうな考えもありまして、実は一番最後に用意しておりました志布志湾の問題をいまちょっと取り上げさしていただいて、そこで十分論議できなかった問題はまた午後の最終段階に長官がおいでになったときに質問させていただくということで、ちょっと質問の通告を変更して申しわけありませんが、そういう質問を長官が不在になられるということでお許しいただきたい、このように思います。
そこで、志布志湾の問題なんですが、原環境庁長官が鎌田鹿児島県知事と会われて、そしていままで鯨岡前長官が国定公園の存否にかかわるものとして拒否されていた志布志湾の石油備蓄基地建設計画について事実上の同意を与えられた。しかも、だめだという拒否を県に与えたその段階から三カ月しかたっていない、あるいはまたその二、三日前には地元の人々が要請に来られて原長官と会われて、この志布志湾の石油備蓄基地建設問題について同意を与えないようにというふうな要請について、いやそれについてはまだ私は同意を与えていないし、前の鯨岡長官と意見は何も変わっていないのだというふうな事柄を述べておられながら、二、三日後には知事との間で事実上の同意ができたというふうな前後の事情があるわけなんですが、なぜ三カ月の間で拒否していたものが同意に変わったのか、長官からその間の事情を御説明を願いたいと思います。
原
原文兵衛#18
○国務大臣(原文兵衛君) 最初に申し上げますが、鯨岡前長官はこの石油国家備蓄基地について拒否をするということはおっしゃっていなくて、実は昨年の九月七日に、いわゆるフィージビリティースタディー案、FS案というものが鹿児島県の方から環境庁の方に言ってこられたわけでございます。それは、志布志湾の浜辺から二百メートルほど沖合いに、いわゆる出島方式の埋め立てによって国家石油備蓄基地をつくりたい、こういうことでございましたが、それでは日南国定公園のうちの鹿児島県側の志布志の景観に非常に大きな影響を与えるので、われわれとしてはこの案では容認できないから代案を持ってこいということを鯨岡長官が言われたわけでございます。
そして、環境庁といたしましては、浜辺から二百メートル沖合というのは、公園法上は国定公園のいわゆる普通地域でございまして、国定公園につきましては指定は国の方でいたしますけれども、その管理の権限は、管理は都道府県知事がやるということになっていることは御承知のとおりでございます。そしてまた、その普通地域に何かをつくるということは、これは知事に対する届け出ということになっているわけでございます。しかしながら、これはやはり国定公園、志布志の浜辺、松、いわゆる白砂、青松、その景観に与える影響が大き過ぎるから、もっとその影響が少ないような、まあ国定公園の解除につながらず、この景観を台なしにするようなものでない代案をひとつ持ってこいというようなことで鯨岡長官も言われたし、環境庁の方もその方針を私になりましてからもずっと続けているわけでございます。
そして、環境庁と県当局の間に何回もいろいろと折衝があったわけでございます。環境庁としては、いま申し上げましたように、国定公園の解除につながらないこと、また景観を台なしにするような著しい影響を与えないことと、この二つをしっかりと通して、それに当てはまるようなものでなければならないということで話し合いを続けてきたわけでございます。
鹿児島県知事が持ってきた代案、これはいろいろな折衝の経過を経て出てきた代案でございまして、二百メートル沖合いに出すというのを五百メートル沖合いに出して面積も縮小する、そうしてまた志布志湾というのはいわゆる弓なりの浜辺でございますが、それの一番南端の方に六百メートル寄せるという代案でございまして、それならば国定公園の解除にはもちろんつながらないし、また景観上ももちろんそれは影響絶無じゃございませんけれども、景観を台なしにするような著しい影響ではないという観点から、その位置ならば、その位置に建設することについてのアセスメントを進めてもいいじゃないかというような意味で検討に値すると答えたわけでございます。また、地元からの陳情の方にお会いしたときも私は、前長官が代案を示せと言ってきている、その代案というのはいま何回も繰り返しましたように国定公園の解除につながらないこと、景観を台なしにするようなものでないことということで、その点につきましては環境庁も何ら方針に変更はないのですというようなふうにお話をしてあったところでございます。
以上がいきさつでございますが、私が実は知事にこれなら検討に値するというふうに言ったときにも、しかしこれがぎりぎりの限度であって、安楽川以南の浜辺はもちろんでございますが、その前面の海面につきましてもこれ以上は何かをつくるというようなことは認められませんぞということをはっきりと申したわけでございまして、これによって私はぎりぎり白砂青松を守ることはできたと。われわれとしていろいろな法律上の問題がありますけれども、環境庁としてはぎりぎり自然保護の環境庁の姿勢をむしろ貫くことができた、私どもはそういうふうに考えて、これで検討に値すると申し上げた次第でございます。
この発言だけを見る →そして、環境庁といたしましては、浜辺から二百メートル沖合というのは、公園法上は国定公園のいわゆる普通地域でございまして、国定公園につきましては指定は国の方でいたしますけれども、その管理の権限は、管理は都道府県知事がやるということになっていることは御承知のとおりでございます。そしてまた、その普通地域に何かをつくるということは、これは知事に対する届け出ということになっているわけでございます。しかしながら、これはやはり国定公園、志布志の浜辺、松、いわゆる白砂、青松、その景観に与える影響が大き過ぎるから、もっとその影響が少ないような、まあ国定公園の解除につながらず、この景観を台なしにするようなものでない代案をひとつ持ってこいというようなことで鯨岡長官も言われたし、環境庁の方もその方針を私になりましてからもずっと続けているわけでございます。
そして、環境庁と県当局の間に何回もいろいろと折衝があったわけでございます。環境庁としては、いま申し上げましたように、国定公園の解除につながらないこと、また景観を台なしにするような著しい影響を与えないことと、この二つをしっかりと通して、それに当てはまるようなものでなければならないということで話し合いを続けてきたわけでございます。
鹿児島県知事が持ってきた代案、これはいろいろな折衝の経過を経て出てきた代案でございまして、二百メートル沖合いに出すというのを五百メートル沖合いに出して面積も縮小する、そうしてまた志布志湾というのはいわゆる弓なりの浜辺でございますが、それの一番南端の方に六百メートル寄せるという代案でございまして、それならば国定公園の解除にはもちろんつながらないし、また景観上ももちろんそれは影響絶無じゃございませんけれども、景観を台なしにするような著しい影響ではないという観点から、その位置ならば、その位置に建設することについてのアセスメントを進めてもいいじゃないかというような意味で検討に値すると答えたわけでございます。また、地元からの陳情の方にお会いしたときも私は、前長官が代案を示せと言ってきている、その代案というのはいま何回も繰り返しましたように国定公園の解除につながらないこと、景観を台なしにするようなものでないことということで、その点につきましては環境庁も何ら方針に変更はないのですというようなふうにお話をしてあったところでございます。
以上がいきさつでございますが、私が実は知事にこれなら検討に値するというふうに言ったときにも、しかしこれがぎりぎりの限度であって、安楽川以南の浜辺はもちろんでございますが、その前面の海面につきましてもこれ以上は何かをつくるというようなことは認められませんぞということをはっきりと申したわけでございまして、これによって私はぎりぎり白砂青松を守ることはできたと。われわれとしていろいろな法律上の問題がありますけれども、環境庁としてはぎりぎり自然保護の環境庁の姿勢をむしろ貫くことができた、私どもはそういうふうに考えて、これで検討に値すると申し上げた次第でございます。
本
本岡昭次#19
○本岡昭次君 問題の発端というのか根源というのか、それは昭和四十六年に県がこの海岸を十六キロメートルにわたって埋め立てて臨海工業地帯をつくるという新大隅開発計画そのものにあるわけです。そこで、長官がもうこれ以上開発を進めるというふうなことはあり得ぬということについて確信が持てるというふうなことをおっしゃっているわけなんですが、それでは新大隅開発計画にかかわる志布志湾の埋め立ての問題についていまおっしゃったことは、鹿児島県知事と明確にそして具体的な中身でもってそれは約束され、確認をされ、そして長官として、その石油備蓄基地というのは新大隅開発計画と関係もないし、したがって志布志湾の白砂青松のその景観の土地が埋め立てられるというようなことはもう絶対にないということを責任を持てるというふうなことが知事との合意の中にあったのかどうか、明確にひとつおっしゃっていただきたい。
この発言だけを見る →原
原文兵衛#20
○国務大臣(原文兵衛君) いわゆる新大隅開発計画というもの自体につきましては私どもは正式には承っておらないわけでございます。しかしながら、新大隅開発計画というものがこういうものであるというようなことはいろいろな方面から耳にも入っておるわけでございまして、その中にこの安楽川以南について一号地とか二号地とか三号地とか埋め立てをして、そこに工場を誘致するとか、そういうような計画があるというようなふうには聞いておりました。
したがって、そういうような意味を含めて、私は正式には新大隅開発計画ということについて環境庁は何も承っておりませんから、そういう表現は使わないで、安楽川以南については、浜辺を埋め立てることはもちろんのこと、海面にもこれ以上のものをつくることはこれは認められないということをはっきり申したわけでございます。したがって、新大隅開発計画と言われるものの、志布志湾に何かつくろうということであれば、これは私どもは認められない。これは知事にはっきり申しまして、ただ知事は、いままでのそういう地元におけるいろいろないきさつもあったでしょう、したがって覚書を交換するとかというようなことはしておりませんけれども、私は国会の場におきましても、あるいは報道陣に対する発表におきましてもこれをはっきりと申しているわけでございまして、それはしたがって環境庁の方針でございます。
したがって、今後も一この方針は環境庁として堅持をしていくわけでございますから、新大隅開発計画というのは私、詳しいことは知らないのですが、全然国定公園などと関係のない、内陸部に何か福祉的なものをやるのだとかなんとかというふうなことはこれは私ども関知するところじゃございませんけれども、少なくとも志布志湾についてはこれ以上のものは認められないということは、志布志湾に関する限りいわゆる新大隅開発計画は認められないということと同じことでございます。そういうことをはっきり申しておるわけでございまして、ここでもまたそれをはっきりと繰り返して申し上げたいと思います。
この発言だけを見る →したがって、そういうような意味を含めて、私は正式には新大隅開発計画ということについて環境庁は何も承っておりませんから、そういう表現は使わないで、安楽川以南については、浜辺を埋め立てることはもちろんのこと、海面にもこれ以上のものをつくることはこれは認められないということをはっきり申したわけでございます。したがって、新大隅開発計画と言われるものの、志布志湾に何かつくろうということであれば、これは私どもは認められない。これは知事にはっきり申しまして、ただ知事は、いままでのそういう地元におけるいろいろないきさつもあったでしょう、したがって覚書を交換するとかというようなことはしておりませんけれども、私は国会の場におきましても、あるいは報道陣に対する発表におきましてもこれをはっきりと申しているわけでございまして、それはしたがって環境庁の方針でございます。
したがって、今後も一この方針は環境庁として堅持をしていくわけでございますから、新大隅開発計画というのは私、詳しいことは知らないのですが、全然国定公園などと関係のない、内陸部に何か福祉的なものをやるのだとかなんとかというふうなことはこれは私ども関知するところじゃございませんけれども、少なくとも志布志湾についてはこれ以上のものは認められないということは、志布志湾に関する限りいわゆる新大隅開発計画は認められないということと同じことでございます。そういうことをはっきり申しておるわけでございまして、ここでもまたそれをはっきりと繰り返して申し上げたいと思います。
本
本岡昭次#21
○本岡昭次君 新大隅開発計画という言葉じゃないけれども、それと同じ意味をもって確認をしたということで、それはそれでわかります。しかし、新大隅開発計画そのものが自然環境を破壊するという事柄から環境庁が待ったをかけてきたというこの経緯は、やはり長官もはっきりと押さえてもらわなければ困ると思うんですね。いや私はそんな新大隅開発計画についてはよく知っておらぬということでは困るわけで、そこの関係というものを明確にして今後も対応してもらわなければ困るということについてここで申し上げておきたいと思います。
そこで、経過の中で、環境庁として代案を持ってきなさいと言った、そしてその代案をただ持ってきなさいということでなくて、ヒントを三つ与えたということを正田局長の方から私たちは聞いているわけなんですが、この三つのヒント、すなわち代案の内容となるべき三つのヒント、それはどういうものであったかということをここで明確にしていただきたいと思います。
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正
正田泰央#22
○政府委員(正田泰央君) 前長官が鹿児島県知事に対しまして、二百メートル沖のFS案では非常に無理であるということを申し上げた際に、いま先生がおっしゃったような代案を持ってきなさい、その際たとえばこういうところにならないかということをおっしゃったのが三点ございまして、それを後ほど長官から私ども承ったわけであります。
一点は、志布志港の港湾改定計画地域の中でございまして、安楽川以北の志布志港の港湾計画内が一点でございます。それから先ほど長官がお話し申し上げましたような内陸部、ことに東串良町の内陸部と申しますか、そのようなところはどうか、さらには高山町と申しまして志布志湾の南の方にございますが、高山町の地先海面あたりはどうか。この場合は国定公園の中に当然かかるわけでございますが、普通地域、そういったことにかかるわけですが、その辺で公園区域外をも主体にしてどうなのか。こんなようなことでひとつ考えてみたらどうかと、それ以外にちょっと方法が見つからぬな、こういうことでおっしゃったということを私ども長官から承った次第でございます。
この発言だけを見る →一点は、志布志港の港湾改定計画地域の中でございまして、安楽川以北の志布志港の港湾計画内が一点でございます。それから先ほど長官がお話し申し上げましたような内陸部、ことに東串良町の内陸部と申しますか、そのようなところはどうか、さらには高山町と申しまして志布志湾の南の方にございますが、高山町の地先海面あたりはどうか。この場合は国定公園の中に当然かかるわけでございますが、普通地域、そういったことにかかるわけですが、その辺で公園区域外をも主体にしてどうなのか。こんなようなことでひとつ考えてみたらどうかと、それ以外にちょっと方法が見つからぬな、こういうことでおっしゃったということを私ども長官から承った次第でございます。
本
本岡昭次#23
○本岡昭次君 いまおっしゃった三つのヒント、こういうところでひとつ代案をつくったらどうかというところにできておればいいのですが、結局もとあった原案の位置に、二百メートルほど沖に出し、規模を若干縮小して形を変えてというその案に対して、今度は長官がかわれば同意が得られるということは、この前後のいきさつからしてどうにも納得できないのですが、一体その三つのヒントという問題を与え、しかもそれはそれぞれ県において実行されなかった、またもとのところへ戻った、それで次の新しい長官が合意を与えたという、そこの関係は一体どうなるんですか。
この発言だけを見る →正
正田泰央#24
○政府委員(正田泰央君) ちょっと事実問題でございますので私からあらかじめ御説明申し上げますが、いま先生の御指摘の点について申し上げますると、三つのヒントのうちで三番目の高山地先の案につきましては、普通地域にわたっておるわけでございますし、しかも波見港という港がございますが、波見港の近辺まで海底の深さの関係から接近しませんとできないわけでございますので、そんなところでぎりぎりどうなんだろうと、こういう点がございました。それから見ますると、それぞれはFS案よりもすぐれているわけでございますが、最後に代案として持ってまいったものは、その三番目の案よりは沖合いに出ている、こういうことでございます。事実として申し上げておきます。
この発言だけを見る →本
原
原文兵衛#26
○国務大臣(原文兵衛君) その三つのヒントというのは、いま自然保護局長の方からお話があったようでございます。そしてそういうヒントにつきましても、環境庁と鹿児島県の事務当局との間ではいろいろと検討をするというような点での折衝がある、これは私が長官になる前から引き続き折衝がある。
ところが、私が聞いている範囲におきまし七は、安楽川以北の志布志港のところにつくるということは、これは非常にそれだけのスペースもなくて、とてもこれはできる相談ではないというような結論になったようでございます。それから内陸部の方は、土質の関係とかあるいはまた農地あるいはその他いろいろな関係があって、内陸部につくったとしても、港からそこへ石油を運ぶ手段とかいろいろなものから考えて、これも実際問題としては実現不可能なことである。それからいま最後に言われた高山の地先に埋め立てる、これはむしろやっぱり国定公園の普通地域にかかるようでございますが、これはしかし技術的にも非常にむずかしいだけでなくて、その後ろ側が断崖の上に県道が走っているようなところでございまして、そういうところにつくりますとこれは非常に安全上問題があるというようなことで、いろいろな点から検討が進められ、そしてその検討は環境庁と鹿児島県当局の間でもいろいろと折衝されたようでございます。
そして、結局先ほど申し上げました五百メートル沖合いに出して、さらに南の方に六百メートル寄せて、規模、面積も少し縮小するという、これならば国定公園の解除にはつながらないし、まあぎりぎり景観に対する影響も非常に少なくて済むというようなことで検討に値するという結論になったということでございますので、前長官が言われたその線から外れていないというふうに私は確信をいたしている次第でございます。
この発言だけを見る →ところが、私が聞いている範囲におきまし七は、安楽川以北の志布志港のところにつくるということは、これは非常にそれだけのスペースもなくて、とてもこれはできる相談ではないというような結論になったようでございます。それから内陸部の方は、土質の関係とかあるいはまた農地あるいはその他いろいろな関係があって、内陸部につくったとしても、港からそこへ石油を運ぶ手段とかいろいろなものから考えて、これも実際問題としては実現不可能なことである。それからいま最後に言われた高山の地先に埋め立てる、これはむしろやっぱり国定公園の普通地域にかかるようでございますが、これはしかし技術的にも非常にむずかしいだけでなくて、その後ろ側が断崖の上に県道が走っているようなところでございまして、そういうところにつくりますとこれは非常に安全上問題があるというようなことで、いろいろな点から検討が進められ、そしてその検討は環境庁と鹿児島県当局の間でもいろいろと折衝されたようでございます。
そして、結局先ほど申し上げました五百メートル沖合いに出して、さらに南の方に六百メートル寄せて、規模、面積も少し縮小するという、これならば国定公園の解除にはつながらないし、まあぎりぎり景観に対する影響も非常に少なくて済むというようなことで検討に値するという結論になったということでございますので、前長官が言われたその線から外れていないというふうに私は確信をいたしている次第でございます。
本
本岡昭次#27
○本岡昭次君 国定公園の指定解除につながらない、あるいは国定公園の景観を損なわないということで、ぎりぎりの状態でそこにできそうだから同意を与えたということなんですが、その国定公園の指定解除というふうな重要な問題あるいは区域の変更というふうな、環境庁長官として環境を守る、あるいは国定公園の自然を保護する、あるいは景観を保持するというふうな事柄が、わずか二、三百メートルの問題で、あるいはまた六百メートル南へずらすとか、あるいはそれを東へずらすとか、長方形が正方形になるとか、あるいはまた五百四十万キロリットルですかの備蓄を五百万キロリットルに減らしたからというふうなそうした幾つかの部分的な修正が行われたということだけでもって、国定公園の指定解除とかあるいは区域の変更とかいう重要な問題に大きな変化が生じないということはとても私たちには考えられないのです。二百メートルや三百メートル沖に行くとか、あるいは六百メートルどちらかにずれるとかといっても、しょせん志布志湾の石油備蓄基地のできる位置というのはこれは大きな目で見ればもう全然変わらないわけなんですね。
だから、自然公園法の第二条の二に言う、環境庁としてしっかりと国定公園あるいは国立公園を保護し守らなければならないというその権限の範囲内でやろうとしたことそのものを環境庁が放棄した、そして都道府県知事の権限の問題にそれを譲って、そうしてみずからの責任を逃れた、こういうふうに考えざるを得ない、ここのところはいかがですか。
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原
原文兵衛#28
○国務大臣(原文兵衛君) 法律上の国定公園の普通地域の問題につきましては、知事に対する届け出で済むということは先ほど申し上げましたとおりでございますけれども、しかしやはり志布志湾の白砂青松というこの景観に影響があるので、それを台なしにするようなものであっては、これは国定公園を守っていく、自然を保護するという観点からわれわれも黙っていられないということで確かに待ったをかけた。そうして出てきた案がうまくないので代案を持って来いと前長官も言われた、それはもうそのとおりでございます。
私は実は長官就任以来、予算の編成とか、すぐ国会とかいろいろありまして、時間もなくて志布志には行っておりませんけれども、この環境問題に対する専門家等がもちろんのこと志布志に行きましていろいろと検討して、景観上これはもう影響は全然ないことはありません。何かつくるのですから影響はありますけれども、しかしこれだけ沖合いに出し、こういうふうに南にずっと片寄せるならば景観を台なしにするような著しい影響はない。しかも島の周りには百メートル幅の築堤をし、そうして植栽をして備蓄タンクが浜辺から見えないようにする、一つの島のような景観にするというようなことで、これ以上は困るけど、これならばまあまあ直接公園の解除につながらないし、景観を台なしにするような著しい影響ではないから、それならここでもってアセスメントも進めてもいいと、こういう観点から検討に値するという結論を出したわけでございまして、私どもはやはり自然環境、自然を保護するというそういうむしろ立場に立ちながらこの問題に対処してきたという点を御理解いただきたいと思うわけでございます。
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本
本岡昭次#29
○本岡昭次君 検討に値するという意味の合意しか与えていない、その根拠になるのは国定公園の景観を台なしにするような著しい影響はその修正案によってなくなるという判断に立っているということですから、その話を逆に返せば、その景観を台なしにするような著しい影響がこれからの論議の中で、長官も実際現地に行かれて、その景観そのものをみずからの目で眺望されて、そして台なしになるのかならないのか、またそれは地元の人の意見もある、大ぜいの自然保護をいままでやってきた学者またその関係する人々、さまざまな意見がそこに加わって、自然を本当に台なしにしないのか、著しい影響はないのかというその結論をやはりこれからもずっと求め続けて、そして検討に値すると言ったけれども、検討に値するということですが、最終的にいや検討に値しなかったといって、その問題について新しいその観点というものを長官としてお示しになれるという中身ではないかと私はいまのお話でお聞きしたのですが、その点はいかがですか。
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