東日本大震災復興特別委員会

2016-11-18 参議院 全171発言

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会議録情報#0
平成二十八年十一月十八日(金曜日)
   午前十時三十三分開会
    ─────────────
   委員の異動
 十一月十七日
    辞任         補欠選任
     進藤金日子君     小野田紀美君
     高橋 克法君    渡辺美知太郎君
     滝波 宏文君     宮島 喜文君
     堀井  巌君     元榮太一郎君
     浜田 昌良君     宮崎  勝君
 十一月十八日
    辞任         補欠選任
     足立 敏之君     朝日健太郎君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         櫻井  充君
    理 事
                愛知 治郎君
                江島  潔君
                片山さつき君
                平野 達男君
                大島九州男君
                神本美恵子君
                新妻 秀規君
                紙  智子君
    委 員
                足立 敏之君
                阿達 雅志君
                朝日健太郎君
                石井 浩郎君
                小野田紀美君
                太田 房江君
                岡田  広君
                こやり隆史君
                上月 良祐君
                高階恵美子君
                滝沢  求君
                中西  哲君
                宮島 喜文君
                宮本 周司君
                元榮太一郎君
                森 まさこ君
                山田 俊男君
               渡辺美知太郎君
                川田 龍平君
                小西 洋之君
                田名部匡代君
                長浜 博行君
                舟山 康江君
                増子 輝彦君
                三浦 信祐君
                宮崎  勝君
                矢倉 克夫君
                岩渕  友君
                東   徹君
                石井 苗子君
                山本 太郎君
                中野 正志君
   国務大臣
       総務大臣     高市 早苗君
       国務大臣
       (復興大臣)   今村 雅弘君
   副大臣
       復興副大臣    長沢 広明君
       経済産業副大臣  高木 陽介君
       環境副大臣    伊藤 忠彦君
   大臣政務官
       農林水産大臣政
       務官       矢倉 克夫君
       経済産業大臣政
       務官       井原  巧君
       国土交通大臣政
       務官       藤井比早之君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        田中 利幸君
   政府参考人
       内閣府大臣官房
       審議官      緒方 俊則君
       警察庁長官官房
       審議官      長谷川 豊君
       金融庁総務企画
       局審議官     西田 直樹君
       復興庁統括官   関  博之君
       復興庁統括官   小糸 正樹君
       総務大臣官房審
       議官       池田 憲治君
       総務省自治行政
       局公務員部長   高原  剛君
       文部科学大臣官
       房審議官     瀧本  寛君
       厚生労働大臣官
       房審議官     橋本 泰宏君
       厚生労働省労働
       基準局安全衛生
       部長       田中 誠二君
       農林水産省農村
       振興局整備部長  奥田  透君
       経済産業大臣官
       房原子力事故災
       害対処審議官   平井 裕秀君
       経済産業大臣官
       房審議官     星野 岳穂君
       資源エネルギー
       庁省エネルギー
       ・新エネルギー
       部長       藤木 俊光君
       資源エネルギー
       庁資源・燃料部
       長        山下 隆一君
       中小企業庁事業
       環境部長     吉野 恭司君
       中小企業庁経営
       支援部長     高島 竜祐君
       国土交通省水管
       理・国土保全局
       長        山田 邦博君
       国土交通省道路
       局長       石川 雄一君
       観光庁長官    田村明比古君
       観光庁観光地域
       振興部長     加藤 庸之君
       環境大臣官房審
       議官       室石 泰弘君
       環境大臣官房審
       議官       小川 晃範君
   参考人
       東京電力ホール
       ディングス株式
       会社代表執行役
       副社長      山口  博君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○東日本大震災復興の総合的対策に関する調査
 (東日本大震災復興の総合的対策に関する件)
    ─────────────
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櫻井充#1
○委員長(櫻井充君) ただいまから東日本大震災復興特別委員会を開会いたします。
 委員の異動について御報告いたします。
 昨日までに、浜田昌良君、進藤金日子君、高橋克法君、滝波宏文君、堀井巌君が委員を辞任され、その補欠として宮崎勝君、小野田紀美君、渡辺美知太郎君、宮島喜文君、元榮太一郎君が選任されました。
    ─────────────
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櫻井充#2
○委員長(櫻井充君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 東日本大震災復興の総合的対策に関する調査のため、必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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櫻井充#3
○委員長(櫻井充君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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櫻井充#4
○委員長(櫻井充君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 東日本大震災復興の総合的対策に関する調査のため、本日の委員会に東京電力ホールディングス株式会社代表執行役副社長山口博君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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櫻井充#5
○委員長(櫻井充君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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櫻井充#6
○委員長(櫻井充君) 東日本大震災復興の総合的対策に関する調査を議題とし、質疑を行います。
 質疑のある方は順次御発言願います。
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大島九州男#7
○大島九州男君 おはようございます。
 質問の機会をいただきましたことに心から感謝を申し上げて、まだまだ東日本大震災の復興から立ち上がれていないという現状のある中で大臣にいろいろ御質問もさせていただきますので、真摯に御答弁いただければというふうに思います。
 まず、やはり深刻な問題がたくさんある中で、今回一番最初に取り上げさせていただくのは風評被害ということであります。
 あの発災当時、特に原発周辺以外、どうしても福島という名前だけで全部そういう放射能被害があるんだというふうに受け取られる方がたくさんいらっしゃったというのは、それは事実だというふうに思います。
 そこで、我々担当していたときに八重の桜プロジェクトと、ちょうどNHKの番組がありましたので、風評被害対策として全省庁挙げてその風評被害を払拭するということで、例えば防衛省であるならば音楽隊がそれぞれ全国で演奏するときにあの「八重の桜」のテーマ曲を演奏して、そして全国の皆さんに福島の元気をアピールしていただくというような、そういうこともさせていただいた経緯がございますけれども。
 特に、農産物の関係についてどういうような状況になっているのか。当然、風評被害が払拭されて伸びている部分、又はまだまだそれが解消されていない部分であるとか、当時、もう修学旅行にたくさんのお子さんが来られていた部分がぱったりとやんだというようなこともあって、教育旅行と言われる修学旅行についてそれをどうやって回復させるかというようなことにも頭を悩ませていたことがございました。そして、特に放射能に対して敏感な外国人観光客、そういう方たちももうまさに福島というだけで足を運ばないというような現状があったんですけれども、それがどのような形で回復しているのかということをまずお聞かせいただければと思います。
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小糸正樹#8
○政府参考人(小糸正樹君) お答え申し上げます。
 震災から五年半が経過した今もなお、農林水産業や観光業を中心とした産業分野で風評被害が続いているというふうに認識をしております。
 今御指摘ございましたように、福島県の農産物でございますが、震災前と震災後の価格を比較いたしますと、品目によって状況は様々でございますが、例えば福島名産の桃などは価格が震災前の水準に十分回復していないと、そういった状況も見られるというふうに承知をしております。
 復興庁といたしましては、こういった状況に対応すべく、これまで復興大臣の下で原子力災害による風評被害を含む影響への対策タスクフォースというのを開催をいたしまして、例えば、米の全量全袋検査など放射線物質検査の徹底ですとか、あるいは正確な情報発信、被災地産品の販路拡大といったような風評対策に政府一体となって取り組んできたところでございます。去る十月七日にもタスクフォースを開催をいたしまして、取組の一層の強化を復興大臣から関係省庁に指示をしたところでございまして、今後とも、福島県産品の安全性に関する情報発信の更なる強化に取り組むなど、風評被害の払拭に全力を尽くしてまいりたいというふうに考えております。
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瀧本寛#9
○政府参考人(瀧本寛君) お答え申し上げます。
 福島県への修学旅行を含みます教育旅行につきましてですが、震災発生前は宿泊延べ人数で約七十万人、学校数で約八千校で推移をしておりましたが、震災直後の平成二十三年度にはそれぞれ約十三万人、約二千校と大きく落ち込みました。その後、平成二十七年度には約三十八万人で約五千六百校と、震災前と比べて宿泊延べ人数で約五割、学校数では約七割まで回復してきております。
 文部科学省ではこれまで、復興庁や観光庁の依頼に基づき、平成二十三年八月と平成二十六年九月に各都道府県教育委員会等に対し、風評に惑わされることなく、現地の正確な情報に基づき福島県への修学旅行等を実施していただくよう通知を発出をさせていただきました。また、通知の趣旨を踏まえまして、平成二十六年度からは、復興庁、観光庁、福島県と連携をいたしまして、全国の都道府県、市町村の教育長、小中高等学校長、PTA会長等が参加する会議等において、福島県への修学旅行等の実施に係る説明と要請等を実施をしてまいりました。
 修学旅行の行き先等の内容につきましては各学校において定めるべきものでありますが、文部科学省としては、引き続き関係省庁等と連携をし、各学校が福島県の正確な情報に基づき修学旅行等が実施をできるよう、参考となる情報の発信や周知に引き続き努めてまいりたいと考えております。
 以上です。
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加藤庸之#10
○政府参考人(加藤庸之君) お答え申し上げます。
 東北におきます外国人旅行者、インバウンドの状況でございますけれども、被災によりまして大きく減少しましたが、近年はだんだん増えてきております。ただ、昨年ようやく震災前の水準に戻ったということでございます。全国的にインバウンドが大きく伸びる中で、まだ東北は見劣りした形になってございます。
 こういったことを踏まえまして、今、私どもとしましては、東北観光復興元年と本年を位置付けまして、東北観光復興対策交付金、こういった資金によりますインバウンドを呼び込む措置への支援、さらには海外の旅行会社やメディアなどを招聘するなどのプロモーション、こういったものに取り組んでおるところでございます。
 観光庁としましては、関係省庁と連携をしまして、様々な施策によりまして観光復興の加速化に取り組んでまいりたいと考えております。
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大島九州男#11
○大島九州男君 資料、福島県の農産物の価格の状況についてというのを出させていただいております。この価格と数量については当然市場の原理が働いていくわけですから、一概にこれを見て、増えているからいいとか、これは減っているからどうだということにはならないのでありますけれども、やはりテレビ、マスコミを通じて安心、安全をしっかり発信をしていくということは大変重要なことだと思いますので、そういった部分についても手厚い支援をしていただいて、福島の農産物の安全性のアピールをしっかりしていただきたいということを要望したいと思います。
 それから、教育旅行について、当然学校が決めるところでありますけれども、PTA、保護者の意見、こういったものが大変これを大きく左右するということもございますので、全国PTA会、それからまた旅行を企画して提案する旅行会社、そういったところに引き続き新たな企画、新たな視点、まさに震災から立ち上がっていくその地域の人たちとの交流であったりとか、再生可能エネルギーの研究開発施設、そしてまたいわゆる廃炉のやっぱり技術開発、何かそういったことを子供たちに勉強していただくような、新しい視点の切り口から教育旅行を企画していくというようなことも併せてお願いしたいというふうに思います。
 それから、この外国人宿泊者数の推移を見ていただいて、この資料から分かるように、全国では二倍以上の人が来ているけれども福島を含む東北六県は震災前と同じということは、逆に言うと五割減っているというような発想にもなるわけであります。現実的に、行ってみれば、ああ、大丈夫だったと、まさに体験をしていただくということがすごく大切でありますし、また外国の要人、特に今回、東京オリンピックに向けていろんな選手が福島に入るということは大変重要なことでございますので、この機をしっかりと捉えて全世界のあらゆる人に福島を体験していただけるような、そういう企画立案をしていただいて進めていただくことを要望させていただきます。
 それでは次、再生可能エネルギーの関係。
 私たちは、やはり福島の皆さんに原発由来に頼らないそういう電源で安心して生活をしていただこうという、そういう思いでそういった企画を打ち上げた経緯もございました。特に、再生可能エネルギーでも洋上風力だとか、そういう地域の特性を合わせたエネルギー、その再生可能エネルギーの今導入状況や研究開発の推進、こういったことについてどのような状況であるかを教えていただければと思います。
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藤木俊光#12
○政府参考人(藤木俊光君) お答え申し上げます。
 福島県におきましては、平成二十四年七月の固定価格買取り制度の開始後に太陽光発電の導入量が約十倍になるなど、再生可能エネルギーの導入が進んでおります。現在、合計で固定価格買取り制度の買取り対象が約百万キロワット、その中でも風力が約十六万キロワットという形で導入が進んでおります。
 また、中長期的には導入拡大が不可欠であると考えております洋上風力発電、これに関しましては、浮体式の洋上風力発電、これを低コストで長期安定的に発電する技術、これを確立することを目的といたしまして、現在、福島沖で実証事業を実施しております。これは世界初の本格的な事業化ということでございまして、現在、浮体式の洋上風力発電機三基を設置いたしまして、大規模システムの経済性、信頼性の評価、構造設計や係留などの技術実証を行っているところでございます。
 さらに、本年九月には、福島を再生可能エネルギーの先駆けの地とすることを目指しまして、福島新エネ社会構想というのを決定したところでございまして、この中で、阿武隈山地や福島県沿岸部地域における送電線の増強の支援といったようなことにも取り組みたいというふうに考えてございます。
 このように、福島新エネ社会構想の実現に向けまして取り組みますとともに、これによって実現されます新エネルギー社会のモデルあるいは新しい技術について国内外に積極的に発信して、更なる取組の加速、産業の集積を進めてまいりたいというふうに考えております。
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大島九州男#13
○大島九州男君 今の御答弁いただきました、私が三枚目、四枚目で出しているその資料を見ていただければと思います。
 再エネを受け入れるための送電線網の増強、こういったことをしっかりと進めていきながら発電した電力を供給をしていく、これもう当然のことでありますけれども、それに対する事業体の設立と、それをしっかり支援をしていく運営というのは大変大事なことでありますから、それもしっかりと進めていただきたい。
 また、この新エネ社会構想の概要にございますいろんな企画、これが本当に一生懸命みんなが力を出して応援をしていただいているということが広く周知されるように、さっき私が教育旅行の件も言いましたけれども、小学校のときに、例えば洋上風力発電という企画があるんだよということを修学旅行で形だけは学んだと。これが中学校のときに行ったら、何かちゃんと形が見えてきたと。それをまた高校ぐらいのときに行ったら、もう既にその発電網の中でみんなが生活をしているというような、段階がしっかり見えていくようなそういう研究開発プロジェクトと教育旅行をセットするだとか、それと、またそこの、世界各地から最先端の技術を学びたい研究者、そういった外国の方々を福島にどんどん呼んで、日本が主催する学会だとかそういったいろんな企画の中で福島に直接体験をしていただく、そして本国へ帰って福島の安全性をアピールしていただくというようにつなげていく、まさにそういうプロジェクトとして一体となったプロジェクトをやっていただきたいという思いがありますので、ここに書いてあるいろんな構想を全てにつなげていくという発想と視点を持って進めていただきたいということを要望させていただきます。
 次に、復興住宅。
 被災地の災害公営住宅は現在約七割が整備されたと大臣の所信で報告をいただきました。その入居率は九五%というふうに伺っていますけれども、その現状と入居状況についてお聞かせ願いたい。それはなぜかといいますと、全体的にはこうだと、でも、現場に入って直接話を聞くと、実は被災でボランティアで入ってきて、私はこの地域にもう骨をうずめる覚悟でしっかりと生活拠点をつくりたい、でもそういう人は入れませんよというふうに言われてすごく残念だったというその声を聞いたときに、ああ、もっと柔軟な対応も必要だろうなという思いがしたことがありますので、その件について御答弁いただければと思います。
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今村雅弘#14
○国務大臣(今村雅弘君) お答えいたします。
 今委員御指摘のとおり、この災害公営住宅につきましては約七割は整備されてきております。これからもやってまいります。
 しかし、今のところ、できた中でいいますと、入居されている方は、これ三県でございますが、一万八千五百二十二戸の中で一万七千五百四十二ということで、まさに入居率が九五ということでございます。九五ということは事実上ほぼ満杯ということでありまして、まず被災者優先ということでやっぱりやるべきじゃないかなというふうに思っております。
 そうした中で、今後整備も進んでいく中で少し余裕ができればそういったことも考えていいなというふうには思っておりますが、当面、被災者最優先ということで、今後の課題として検討させていただきます。
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大島九州男#15
○大島九州男君 大臣、ありがとうございます。
 まさに被災した人優先、当然そうです。九五%ということは残りの五%、さっき私が言ったような奇特な人はまれですから。話を聞いてみると、やはりある県では、そういった人がいらっしゃれば、これ公営住宅なので所得の関係とかクリアできれば入れるというようなことも当然ありますよというお話もいただいているので、そういったことが発信されると、ああ、そうか、自分たちもそういうところに入れる可能性はあるんだなということが分かると思うので、その部分については広くまた広報していただければということをお願いしたいというふうに思います。
 次に、賠償の関係。
 多分、増子先生がしっかりそこら辺はやっていただけると思うので、ちょっと私は東電の対応について、こう言うとあれなんですけど、人を見て対応しているのじゃないのかというようなことを言われる場合がある、それはどういうことかと。ある程度個別にいろいろ対応して賠償の話をしている中で、力のある人からお声が掛かったりすると、東電の態度が何かころっと変わるというようなそういう声を聞いておりますので、じゃ、東電というのは人を見て賠償のそういうやり取りをしているのかというふうにふと思ったことがあります。
 政府としては、この賠償のいろんなやり取りとかそういう交渉について、どのような感想というか、対応しているというふうに感じておられるのか、教えていただきたいと思います。
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星野岳穂#16
○政府参考人(星野岳穂君) お答えいたします。
 賠償のお支払に当たりましては、被害者の方々の個別の事情を何よりもまず丁寧に把握をいたしまして、適切かつ迅速に賠償を行うということが極めて重要でございます。
 東京電力におきましては、事業者の御説明や御請求内容の確認に当たりましては、現在、福島県内に商工会や商工会議所を含めまして五十二か所の相談窓口を設けておりますとともに、お支払の内容につきましても、東電との間で考え方が異なる全ての方々につきまして、現地で直接御訪問をして個別に事情を丁寧に確認するなど適切かつ丁寧な対応に努めているものと認識はしておりますが、今も御指摘もありましたとおり、経済産業省といたしましては、今後とも東京電力に対しては被災者の方々のお一人お一人に誠意を持って丁寧に対応していくということをしっかり引き続き指導してまいりたいと思います。
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大島九州男#17
○大島九州男君 要望しておきますが、それぞれ被災された被害者の人たち、賠償を求める人たちは東電の社長の家族だと、そういうふうに思う心でやってもらうようにしっかり指導してください。
 それでは、最後の質問、まとめて質問させていただきたいと思いますが、まず、東日本大震災のときに被災されたいろんな行政、その行政が連携して、そしてまた全国からいろんな人がそれを支援して、そして復興を頑張ってきたというその経緯があります。
 今回、熊本でああいう被災が起きました。そうしたら、東日本大震災の経験や教訓がどのように今回生かされているのかというのを教えていただきたいのと、それぞれ皆さん努力されていらっしゃいますけれども、小さい村、そういうところで非常に困っていらっしゃるのは、やはり人が足りない、専門職がいない、そしてそういう専門的な積算する人が足りない、でも十二月末までには積算して書類を出してくれというふうに言われていると。もうそれだけでもプレッシャーになって、非常に気が病んでいらっしゃる職員の方もたくさんいらっしゃる現状を見たときに、東日本大震災の教訓を生かしてどういうような形でこの熊本に対応したのか、そして、そういう個別の細かいいろんな不安に対してどのように対応しようとしているのかというのを教えてください。
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緒方俊則#18
○政府参考人(緒方俊則君) お答えいたします。
 今般の熊本地震に当たりましては、道路、鉄道等のインフラや、農地、農林水産施設、中小企業に加えて、住宅や行政庁舎の倒壊、損傷等の甚大な被害を受けたところでございます。
 こういった中で、国からの職員のうちには東日本大震災を経験した職員も含め、現地に派遣され業務に従事したほか、全国の自治体から延べ約八万人が派遣されましたが、これらの職員のうちには東北地方の職員や東日本大震災の際に被災地に応援に入った職員も含まれており、こういった職員により東日本大震災で対応した経験も生かされる中、避難所運営、行政窓口、罹災証明事務が進められていたところでございます。
 また、事業の面でいきますと、東日本大震災のときに中小企業等の早期復旧に貢献いたしましたグループ補助金が今回も予算措置されまして、私鉄復旧等の推進力となっております。
 さらに、東日本大震災の教訓を踏まえ、大規模災害からの復興に関する法律が平成二十五年に制定されましたが、この法律を今回初めて適用いたしまして、道路等の災害復旧事業につきまして、国における直轄代行を行うことによりまして迅速な復旧復興につながっているところでございます。
 こういったことに見られますように、熊本地震からの復旧復興につきましては、東日本大震災の経験を踏まえた人材、予算、制度も活用しながら進めております。今後とも、政府一丸となりましてスピード感を持って取り組んでまいります。
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高原剛#19
○政府参考人(高原剛君) お答え申し上げます。
 東日本大震災の被災市町村に対する職員派遣は、総務省が全国市長会、全国町村会の協力を得て、全国の市町村から職員を派遣する仕組みを構築し、対応してまいりました。
 一方、熊本地震の被災市町村に対する職員派遣は、一義的には、熊本市については指定都市市長会が支援を行い、その他の市町村については九州知事会が支援を行いました。それでも対応困難な場合は、総務省が全国知事会、全国市長会、全国町村会と連携して、全国の自治体から職員派遣を行っていただいたところであります。
 その際、熊本市以外の市町村については、被災市町村ごとに担当の県を定め、その県がワンストップで派遣ニーズの把握、派遣職員の調整について責任を持って行う、いわゆる対口支援方式を取り入れたところであります。この場合、担当県においては、県の職員だけではなく、県内市町村の職員も含めて派遣を行っていただきました。
 このように、東日本大震災では市町村間の応援派遣のみでありましたが、熊本地震では、一義的にブロック知事会が対応したこと、対口支援方式を採用したこと、県がコーディネート機能を担い、県内市町村とともに応援派遣を行ったことなどの点で支援が強化されているところであります。これらの取組により、発災十二日後の四月二十六日には一千名を超える派遣規模となるなど、迅速な派遣に一定の成果があったものと認識しております。
 以上でございます。
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奥田透#20
○政府参考人(奥田透君) 熊本地震で被災した農地、農業用施設の災害復旧に係る災害査定につきましては、八月下旬より本格的に開始し、現在鋭意進めているところでございます。
 災害査定を迅速に進めるためには被災市町村の事務負担を軽減すること、これが東日本大震災の経験を踏まえて非常に重要と認識しております。
 このため、まず、査定手続を簡素化するため、机上査定が可能な申請額の上限を通常の二百万円から一千万円に緩和した上で、査定設計書に添付する図面、写真などを簡素合理化し、これらの作業に掛かる時間や労力を大幅に縮減しております。また、市町村における専門職員の不足により査定設計書の作成に係る外部委託が増大していることに対しまして、外部委託費も補助の対象としたところでございます。さらに、災害査定の実施に向けて緊急の支援を必要とする市町村に対しまして、東日本大震災での復旧作業の経験もある国等の農業土木職員を派遣し、細やかな技術支援などを行っているところでございます。加えて……
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櫻井充#21
○委員長(櫻井充君) 時間が来ていますので、簡潔にお願いします。
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奥田透#22
○政府参考人(奥田透君) はい。
 東日本大震災での復旧の経験のある災害査定官、これも集中的に派遣することによりまして、災害査定を本年内に完了させることを目指しておるところでございます。
 農林水産省といたしましては、こうした取組により、今後とも、早期復旧に向けて、熊本県と連携しつつ、積極的に被災市町村等を支援してまいりたいと考えてございます。
 以上です。
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櫻井充#23
○委員長(櫻井充君) 時間が来ています。
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大島九州男#24
○大島九州男君 ありがとうございました。引き続きしっかりと対応して、職員の皆さんの安心を担保していただきたいと思います。
 終わります。
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増子輝彦#25
○増子輝彦君 おはようございます。民進党・新緑風会の増子輝彦でございます。今日は特別委員会で質問させていただきます。
 早いもので、あの東日本大震災と東京電力第一原発から五年八か月が経過をいたしました。いまだ残念ながら九万人近くの方々が特に福島県では避難生活を強いられているという大変厳しい現状があること、県民の一人として、また福島県選出の議員として、本当につらい気持ちと同時に、原発災害、この安全対策に抜かりがあったなと深く反省しながら、一日も早い福島の復興再生に国民挙げて取り組んでいかなければいけない、そんな新たな決意をしているわけでございます。
 特に、この原発を含めた震災担当、今日、平野さんそちらにいらっしゃいますが、民主党政権時代、平野大臣に始まり、今村大臣で五人目の大臣となられました。今村大臣にも大変福島にも足を運んでいただいていることを感謝を申し上げると同時に、後ろに控えておられる長沢副大臣、高木副大臣、伊藤副大臣にもしょっちゅう福島に足を運んでいただいていること、一緒になりますが、改めて感謝と御礼を申し上げたいと思います。
 ただ、福島県民としては、大臣、現状認識を本当に政府はどういうふうに思っているんだろうと。大臣がこの五年八か月で五人替わった、五人目になったと。本当に福島県のことを真剣に考えているのか。ましてや、環境大臣もそうであります、経産大臣もそうであります。この原発災害からの復興再生に関わる大事な大臣がくるくるくるくる替わるということは、福島のことを本当に思っているんだろうか、そんな実は不信感と残念な気持ちを持っているわけであります。
 特に、復興庁は十年という時限の立法の措置でありますから、もうあと五年弱という中でのこの復興庁の在り方を含めて、今後一体どのように、福島はもちろんのこと、宮城県や岩手県もまだまだ十分じゃないところがたくさんあるわけですから、そういう意味で、特に今日は福島県の問題、課題について絞って質問させていただきますが、復興大臣に就任して以来、今の福島の原発災害、もちろん津波で尊い命を失われた方もたくさんいらっしゃいます。現在の大臣としての福島県のこの状況についてどのような現状認識をお持ちになっているか、お答えをいただきたいと思います。
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今村雅弘#26
○国務大臣(今村雅弘君) 今委員御指摘のとおり、大臣の交代の話もあります。しかし、私は、今村でよかったと言われるようにしっかりと頑張っていきたいというふうに思っております。
 その上で、特にこの被災の問題、津波だ、いろいろございますが、事福島については特別なやっぱり課題があるわけであります。私も委員長時代含めて度々行っておりますが、今でも行って、やっぱり黒い袋がいっぱい並んでいる、あるいは町並みがあるけれども人が全くいない、そういった寂寥とした風景を見るときに、これはもう一日も早くしっかりと再生できるようにせんといかぬなという思いを新たにするところであります。
 そういう中で、着々といろんなことは進んできておりまして、特に避難指示区域等については、解除になったり、あるいは来年三月に向けての動き、あるいは政府の方でも今後の方針についてしっかり法制化も含めて検討しようじゃないかということもやっておるわけであります。
 是非、そういったことを踏まえて、とにかく安心してふるさとに帰っていただけるような受皿づくりといいますか、そういったもののハード面そしてまたソフト面でもしっかりとやっていく、特にいろんな方のニーズをお聞きしながら、きちんと、そしてまた時間との勝負ということも含めて、全力を挙げてやっていきたいというふうに思っております。
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増子輝彦#27
○増子輝彦君 大臣の今のお言葉の中で、今村が大臣でよかったと言われるように頑張りたい、そのことを決して忘れずに、誠心誠意務めていただきたいと思います。
 原発については賛成も反対もあると思います。しかし、福島の復興や東日本復興のこのことについては、もう与野党の壁を乗り越えて、オール福島、オールジャパンでやっていくということが当然のことですから、今の決意をしっかりと頭のど真ん中に置いてこれからも頑張っていただきたいと思います。
 ただ、その中で、やっぱりこの原発災害というのは極めて深刻な問題をたくさん抱えていることはもう大臣も御承知のとおりだと思います。私はいつも申し上げるんですが、三つの問題があると。やっぱり人間回復だ、一つは、二つには環境回復だ、三つはなりわい回復だと。この三つの回復がなされなければ、本当の意味での福島の復興再生はあり得ないと。
 そういう中で、確かに道路の整備も着々と、常磐自動車道も全線開通をいたしましたし、あるいは建物の建設もかなり進んでいることも事実であります。しかし、なかなかこの福島県民の心の問題、ましてや、事故による死はないといっても関連死がたくさんあるわけであります。こういうことも含めて、極めて深刻な課題が今もってずっと続いている。多分これからも、1Fの収束が完全に行われなければこの問題は永遠と続いていく心配があるということを是非また御認識をいただきたいと思います。
 そういう中で、今回また残念ないじめの問題が発生したことはもう報道で御案内のとおりでありますが、東京電力の原発の事故により横浜へ自主避難をしていた中学一年生の子供が横浜でいじめに遭ったということで、今日お手元に資料をお渡ししているかと思いますので御覧になっていただきたいと思います。ここに「ぼくはいきるときめた」、大臣、これ深刻ですよね。今まで何度か死のうと思った、でも、震災でいっぱい死んだからつらいけど僕は生きると決めた。細かくはこの内容を私は読むことはいたしませんが、これについて、このような問題が潜在的にもかなり全国的にまだあるんですね。
 子供のやっぱり未来に向けて、子供たちが安心して住めるような日本や、この原発災害から立ち上がる福島県ということに関して子供のいじめの問題は表面に出ないものがたくさんあるんです。私のところへもいろいろ相談があるんです。ですから、やっぱりインフラが整備された、避難指示解除がなったといいながら、こういう問題が深刻に将来日本を担う子供たちの問題として重くのしかかっているということも間違いない事実なんですね。
 是非、このことは深刻に受け止めていただいて、これは文科省だけの問題じゃないんです。やっぱり復興大臣として、どのような形の中で、こういう子供たち、あるいは依然として仮設住宅や自主避難をしている人たちにとって、福島に戻りたい、福島で生活をしたい、そんな思いの中で、特に子供の問題は深刻でありますから、是非このことは大臣が先頭に立って省庁横断的に様々な形の中でしっかりやっていただきたい、そう私はお願いをすると同時に、大臣の率直に、こういう問題が依然として、出てきた、潜在的にあるということについてのお考えとそれに対する対処をどのようにする覚悟か、お聞かせいただきたいと思います。
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今村雅弘#28
○国務大臣(今村雅弘君) 今回のこの件については私も大変憤りを感じております。私にも孫がおりますが、やっぱりこういう目に遭うと大変つらいなと、親御さんたちの気持ちにしても一緒だというふうに思っております。
 そうした中で、もうこういうことは絶対起きてはいけないことであって、やはり被災者に寄り添うという言葉がありますが、やっぱりその言葉をもう一回我々もよくかみしめて、そして本当にこうやって遠く離れて、ふるさとを離れて暮らしている人たちがどういうことなのかということを、もうこれは学校の先生に限らず、いろんな人がやはりその生活の見守り含めてやっていくということがいま一度私は求められているんだなというふうに思っております。
 よくハインリッヒの法則といいますが、一つの重大事故の中には九十九の素因があると、そういった隠れたものをやっぱりよく日頃からチェックしながらこの問題にはもう一回対処していこうよということで、まさに復興庁はそういう意味では各省庁の司令塔というような言葉もありますが、いま一度こういった問題についてしっかりと関係省庁にはちゃんとやってくれということを指示をして進めてまいりたいというふうに思っております。
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増子輝彦#29
○増子輝彦君 どうぞ司令塔になって、各省庁にしっかりと横断的な対応をしていただきたいと。二度とこういう問題が起きないように、潜在的にかなりあるんですよね。是非その状況もしっかりと把握しながら、子供たちの未来が明るいもの、希望あるものになるように是非対処していただきたいと思います。
 次に、大臣の所信の中で、福島の復興再生は帰還困難区域を除き、避難指示解除が大分なされたということで、福島の復興に向けて着実に進んでおりますということも述べられております。しかし、残念ながら、現実は避難指示解除になってもなかなか帰還しないという現状も、多分福島に何度も行かれて御存じのとおりだと思っています。
 そこで、これはここにおられる皆さんにも是非御認識をいただきたいと思ってあえて質問させていただきますが、帰還困難区域を除いて、避難指示解除をした自治体の現在の帰還人員について、田村市、川内村、楢葉町、葛尾村、南相馬、これらの地域において現時点でどのぐらいの方々がお戻りになったかということの端的な数字だけを教えてください。
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