文部科学委員会

2018-06-06 衆議院 全264発言

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会議録情報#0
平成三十年六月六日(水曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 冨岡  勉君
   理事 安藤  裕君 理事 神山 佐市君
   理事 亀岡 偉民君 理事 工藤 彰三君
   理事 鈴木 淳司君 理事 川内 博史君
   理事 城井  崇君 理事 浮島 智子君
      池田 佳隆君    石川 昭政君
      上杉謙太郎君    尾身 朝子君
      大見  正君    小林 茂樹君
      櫻田 義孝君    下村 博文君
      田野瀬太道君    高木  啓君
      根本 幸典君    馳   浩君
      船田  元君    古田 圭一君
      松本 剛明君    宮内 秀樹君
      宮川 典子君    宮路 拓馬君
      八木 哲也君    櫻井  周君
      日吉 雄太君    山本和嘉子君
      西岡 秀子君    平野 博文君
      中野 洋昌君    鰐淵 洋子君
      金子 恵美君    畑野 君枝君
      串田 誠一君    吉川  元君
      笠  浩史君
    …………………………………
   文部科学大臣       林  芳正君
   国務大臣
   (東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当)       鈴木 俊一君
   内閣府副大臣       あかま二郎君
   文部科学副大臣      丹羽 秀樹君
   文部科学大臣政務官    宮川 典子君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  原  邦彰君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  平垣内久隆君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  十時 憲司君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  源新 英明君
   政府参考人
   (内閣府大臣官房審議官) 進藤 秀夫君
   政府参考人
   (内閣府地方創生推進事務局審議官)        村上 敬亮君
   政府参考人
   (警察庁長官官房審議官) 長谷川 豊君
   政府参考人
   (文部科学省生涯学習政策局長)          常盤  豊君
   政府参考人
   (文部科学省初等中等教育局長)          高橋 道和君
   政府参考人
   (文部科学省高等教育局長)            義本 博司君
   政府参考人
   (文部科学省高等教育局私学部長)         村田 善則君
   政府参考人
   (文部科学省研究振興局長)            磯谷 桂介君
   政府参考人
   (スポーツ庁次長)    今里  讓君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房審議官)           小瀬 達之君
   政府参考人
   (国土交通省道路局次長) 和田 信貴君
   文部科学委員会専門員   鈴木 宏幸君
    —————————————
六月五日
 教育費負担の公私間格差をなくし、子供たちに行き届いた教育を求める私学助成に関する請願(長島昭久君紹介)(第一六七九号)
 同(金子恵美君紹介)(第一七八四号)
は本委員会に付託された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 文部科学行政の基本施策に関する件
     ————◇—————
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冨岡勉#1
○冨岡委員長 これより会議を開きます。
 文部科学行政の基本施策に関する件について調査を進めます。
 この際、お諮りいたします。
 本件調査のため、本日、政府参考人として内閣官房内閣審議官原邦彰君、内閣審議官平垣内久隆君、内閣審議官十時憲司君、内閣審議官源新英明君、内閣府大臣官房審議官進藤秀夫君、地方創生推進事務局審議官村上敬亮君、警察庁長官官房審議官長谷川豊君、文部科学省生涯学習政策局長常盤豊君、初等中等教育局長高橋道和君、高等教育局長義本博司君、高等教育局私学部長村田善則君、研究振興局長磯谷桂介君、スポーツ庁次長今里讓君、経済産業省大臣官房審議官小瀬達之君及び国土交通省道路局次長和田信貴君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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冨岡勉#2
○冨岡委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    —————————————
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冨岡勉#3
○冨岡委員長 質疑の申出がありますので、順次これを許します。平野博文君。
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平野博文#4
○平野委員 おはようございます。国民民主の平野博文でございます。
 きょうは、バッター順を変えていただいて、一番にさせていただいたことに感謝を申し上げます。ただ、一番というのはなかなか、きょうはAIをやろうと思っているんですが、自分の頭脳がまだ起きておりませんので、どうなるかわかりませんが、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 さて、私も、四十年前に民間の研究機関にいたときに、その当時に、未来を開くセンサー技術という資料、レポートをまとめたことがございます。これからは、センサー技術によって我が国のあらゆるところに大きな影響を及ぼす、こういうことでまとめたのですが、今まさに我が国は、二〇一六年に策定をいたしております第五期の科学技術の基本計画においても、ソサエティー五・〇という概念を提唱して、人間中心のスマート社会の実現を挙げているわけであります。その実現のために、やはり中核的な基盤技術としてAI技術がある、こういうことを言っているわけでありまして、ぜひ私も、四十年前を思い出しながら、我が国の未来の技術というのはAIによって大きく変わってくるんだろう、こういう視点で質問をさせていただきたいと思っております。
 まず、先日の科学技術・イノベーション特別委員会でも私少し提起をさせていただきましたけれども、AIの定義ということでございます。人工知能の定義について伺いたいわけでありますが、政府としては、AIについて定まった定義がないという、その特別委員会での答弁でございました。
 私もそれなりに調べてみましたけれども、各学者の皆さん方も、AIについていろいろなことを発信しておられるんですね。
 例えば、その一例を挙げますと、中島先生なんかは、人工的につくられた、知能を持つ実体、京都大学の西田先生は、知能を持つメカ、ないし心を持つメカである、ある先生は、人間の頭脳活動を極限までシミュレートするシステムであるとか、いろいろなことを研究者の皆さん方は言っておられるんですね。
 私、改めて、AIの定義、大臣、AIの定義について大臣はどう思っていますか。
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林芳正#5
○林国務大臣 人工知能、AI、アーティフィシャルインテリジェンスの定義でございますが、今まさに委員から御紹介していただきましたように、人間の知能そのものを持つ機械とか心を持つとか、それから人間が知能を使って行うことを機械に代替させるという考え方など、さまざまな考え方が研究者の間でもございますので、明確な定義づけはやはり困難であろう、こういうふうに思っております。
 我々としても、サイバー空間とフィジカル空間、現実の世界を融合させることによって、人々に豊かさをもたらす未来社会であるソサエティー五・〇、これを実現するための技術として、AIですとかIoT、ロボット、そういう関連技術を幅広くやっていくことによってソサエティー五・〇を実現しようと。その中でも、AIと関連技術は大変大事なものであり、そういった幅広い捉え方をしておるところでございます。
 人工知能に加えて、IoTやビッグデータを解析する、それからサイバーセキュリティー等の技術を含めて、現在、AIPプロジェクトということで統合的に研究開発を進めておりまして、基礎研究から社会実装までの取組を、内閣府を始めとする関係府省と連携しながら、着実に実施してまいりたいというふうに思いますし、技術が進展いたしますと、もう少しAIについての考え方というのがあるいは収束する方向に行くのか、これはまだ技術の進展を見ないと、なかなか今の時点で、これが明確な定義ですと言うのは難しいのかな、こういうふうに思っております。
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平野博文#6
○平野委員 まさに今、大臣から御答弁いただきましたが、研究者のレベルではいろいろ考えているわけでありますが、ただ、世の中には、AIということがどういうことかわからないにもかかわらず、AIという言葉があふれ返っているわけですよ。
 あふれ返るということは、何をもってAIと言っているんだということがベーシックなところでわからずに、これはAIなんだ、これはAIなんだ、こういうことを言い続けているわけでありますし、やはり政府としても、これは非常に大事だ、こういうことを認識しておられるわけですが、政府が認識するという前提となる政策については、政府が明確にやはり打ち出していかなければ、どっちを向いておるのかよくわからぬ、こういうことにもなりかねないと思いますので、今、大臣がおっしゃられたような、今まだ、広義の意味あるいは狭義の意味を含めて、これがAIなんだというところまで絞り込めていない、したがって、大きな投網を打っているんだ、こういう認識だというふうに理解をいたしました。
 しかし、一方では、世界の流れを見てみますと、私、本当に我が国のAIの研究というのは世界のレベルではどういうレベルに行っているんだ、こういう視点も大事だと思うんですね。
 これは、データで少しとってみましたら、イノベーションロードマップ二〇三〇、日本の革新力、こういうことがありまして、定義がわからないので何とも言えませんが、人工知能の国別論文数というデータがありまして、二〇〇〇年には日本は第三位でしたよ。アメリカ、英国に次いで第三位でしたよ。二〇二〇年、二〇三〇年、こういうところへ行きますと、随分日本が落ちまして、今、二〇二〇年ベースで見ましても、米国、中国、インド、英国、ドイツ、フランス、日本、こういう部分で米、中、インドが世界の三強になっている、いわゆる論文数という指標だけしかありませんが。
 そういう視点から見ますと、今、AIの研究開発の中心というのはやはりIT企業を中心としてやっておる、これが米国の実態であります。一方、今では中国も大きく存在感を示している、こういうことであります。
 二〇〇〇年にはやはり世界の第三位だったのがどんどんと落ちていっている、こういうことでありますが、今なお、世界のトップランナーにあるというふうに大臣は認識されていますか。論文数ではどんどん落ちていっていますが、現実、日本のAIに対する研究のレベル、これは二〇〇〇年代と同じ状態で維持しているというふうに認識されていますか。大臣の見解を求めます。
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林芳正#7
○林国務大臣 論文数から見ると、この推移、我が国が、これは占有率でございますので、実際何本出て、特に論文の場合はどれぐらい引用されているか、このことが重要だと思いますので、この絶対数も見ていかなければならないと思いますが、今御指摘いただいたところから見受けられるのは、やはり中国の伸びといいますか、かなり政府もここに力を入れているという情報にも接しておりますし、そういう状況はしっかりと見ながら、我々もこれに対応していかなきゃいかぬ、こういうふうに思っております。
 やはり、引用回数を見ても、同じようなデータでございますが、二〇一二年から一六年ですけれども、一位はマイクロソフト、五位がカーネギーメロン大学、七位がマサチューセッツ工科大学、八位がグーグルということで、それに比べますと、我が東京大学は六十四位、東工大が二百六十二位、NTTが二百六十九位、こういう順番になっておりますので、やはり少しキャッチアップをしなきゃいかぬフェーズだろう、こういうふうに思っておるところでございます。
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平野博文#8
○平野委員 まさに今、大臣から認識を示していただきましたが、そういうふうになっていったこの背景というのは一元的には述べられないと思いますが、当初予算という視点から見ましても、やはり政府の予算で、大体、どうなんですか、一八年度ベースで七百七十億円、民間投資で大体六千億円以上、こういう集計が出ています。
 米国は政府の予算を幾ら使っているんだ、こういうふうに見てみますと、米国で五千億円ですよ。中国は、じゃ、幾ら使っているんだ、四千五百億円ですよ。政府がですよ。民間は、米国でいったら七兆円ですよ、中国は六千億円以上をこのAIに。官民投資のレベルでいくと、日本が圧倒的に政府の投資レベルが低い、こういうことに私はなっていると思います。
 したがって、今、大臣おっしゃったように、これからしっかり頑張らなきゃいけないと言いつつも、実態ベースで、やはり研究開発に投資している政府の部分でいくと七百七十億、単位が一桁違うものですから、これではなかなか追っついていかないんだろう、こういうふうに思います。
 ぜひ、そういう視点での、これからのあり方については、これは文科大臣のみならず、きょう、内閣府のあかま副大臣にもお越しをいただいていますが、政府としての科学技術のやはりヘッドクオーターですから、そこはしっかりこういうことを踏まえて対応してもらわなきゃいけないという背景にあるのが、やはり本格的な、今AIの定義というのは定まっていないと言いますけれども、汎用的な人工知能が開発できてきますと、最初にこれを開発した人というのは、必ず、この人工知能の持つ全ての利益を独占してしまう可能性があるんですね。
 先ほど大臣から答弁ありましたように、グーグルとかいろいろなところがこれを先駆的にやっていっています。したがって、AIの技術というのはこれからの国力をやはり左右する可能性が非常に高い、僕はこういうふうに思うものですから、逆に、そうすると、人類社会に大きな影響を及ぼす。こういうことで、トップレベルで常にいなければ、日本がAI開発についての国際ルールに乗りおくれていくのではないか、こういうふうに私は非常に危惧をいたしているところでございます。
 したがいまして、これは文科省も含めてでございますが、我が国の、そういう認識に私は立っていますが、きょう、内閣府の副大臣お越しでございますが、政府としてこういう状況に対してどういう認識でおられるのか、御答弁いただきたいと思います。
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あかま二郎#9
○あかま副大臣 お答えさせていただきます。
 今、委員御指摘のとおり、AI研究開発分野にあって競争力というものを確保していく、そういった意味では、いわゆる先生がおっしゃるパイというもの、これを大きくしてまいらなければならないということは十分承知をしております。
 とはいえ、さまざまな制約等もございます。そんな中で、我が国としてどのように、こうした現状を捉えながら今戦略を打っていくんだということだと思っていますけれども、まず、そうした国際競争力というものを確保していくためには、例えばでございますけれども、我が国の強みとして長年培ってきた物づくり技術や現場のデータと人工知能を融合した研究開発等に戦略的に取り組むこと、こういったことも重要ではないかというふうに思っております。あわせて、世界に先駆けた研究開発等、そうしたものを通じて、諸外国が取り組んでいない技術等の確立に取り組むこと、こうしたことが重要であるというふうに思っております。
 こうしたことを踏まえながら、人工知能技術戦略会議などにおいて、我が国が強みとして有する基盤技術等、それらを本年半ばにも特定した上で、戦略的イノベーション創造プログラム等を活用して、産学官連携のもと、研究開発の取組を積極的に推進したいというふうに考えております。
 以上です。
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平野博文#10
○平野委員 でも、今、副大臣からお答えいただきましたけれども、遅いわね、大体。政治というのは遅いんですけれども、科学技術というのは、昔、二番じゃだめなの、こういう言葉ではやりましたけれども、やはりトップでなきゃだめなんですよ。トップランナーでないと、やはり物事というのはリーダーシップをとれていけない。いろいろなルールづくりも、やはりトップ層が大体決めていくんですね。
 したがって、先ほどお示ししましたように、やはり政府のこれに対する投資金額も圧倒的に少ない。こういう状況で、今、副大臣御答弁いただきましたけれども、もっとこれは加速をしていただかなきゃいけない。
 経産省から見ますと、我が国でAIの研究者、エンジニアが不足する、二〇二〇年では四・八万人のAIの人材不足が見込めると言っているわけですよ。不足になると言っているんですよ。今、副大臣が御答弁されたように、これからどんどんやっていきますよと言っておるけれども、一方、経産省は、二〇二〇年には五万人弱のAIの技術者が不足するんだ、こういう予測まで立っているわけであります。
 したがって、世界的にも脚光を浴びているAIに人材がやはり集まってこない、この要因というのは一体何なのかということを私つらつら考えましたけれども、義務教育における理数教育の伸び悩み、データサイエンス、こういう関連学部・学科の大学における少なさ、あるいは企業における研究環境等々、問題点はたくさんあろうと思います。
 結局、このAIに対するキャリアパスがやはりきちっとしていない、したがって、ここに対して学生が、若い研究者がそこに集まっていこうとしない、こういうふうな原因だと思っているんです。そのことが、やはり企業へ就職するにしても、AI技術を見きわめた人間が特別なインセンティブが働かない等々のことがあるのではないかと思うんですが、私はやはりこの点、大学における研究者のポストの確保、あるいは企業に就職してもそういうキャリアパスが確立できていない、こういうことだと思いますけれども、大臣、どうですか。
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林芳正#11
○林国務大臣 認識を一にするところでございまして、データ人材、将来的にこれぐらい必要になる、それに向けてしっかりと各段階においてやっていこうということを我々も取り組んでおるところでございます。
 山に例えますと、やはり裾野が広くならないと山は高くならない、こういうことでございますし、初等中等教育の段階でしっかりと、今、先生がおっしゃったように、数学、算数、そしてプログラミングというのも入ってまいりますし、それから、大学レベルではまだ一つか二つしか専門の学部はありませんけれども、データサイエンスあるいは統計、こういった分野をしっかりとやっていただくということは、山の高みでソサエティー五・〇を引っ張っていただくという人材をつくっていくと同時に、子供たちが社会に出たときに、もうそれなしでは社会を生き抜いていけない、多分こういう時代になるだろう、こういうことでございますので、何も山を高くするためだけに裾野を広くするのではなくて、スキルをしっかりと持って社会に出ていっていただく、こういうことが大事なことであろう、こういうふうに思っておるところでございます。
 それぞれの段階で、先ほど申し上げましたように、いろいろな施策はやっておるところでございますが、ソサエティー五・〇で、この間、私の懇談会のまとめを出させていただきましたけれども、ここにおいてもそういうことに触れるとともに、高等教育において、我々の時代はそうでしたけれども、大学受験が近づきますと文系と理系のクラスに分かれて、文系のクラスの方は余り理科系のものをやらない、数学も、私もそうでしたが、3とかいうのはやらなかったわけでございまして、そういうことではなくて、文理を超えてやっていただくし、大学の方も、工学部の改革を皮切りに、やはりメジャーとマイナーというものをやっていただくことによって、少なくともデータや基礎的な情報科学というものは全ての学生がしっかりと学んでもらう、こういうことを目指してまいらなければならないだろうというふうに考えておるところでございます。
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平野博文#12
○平野委員 ぜひ、教育の養成機関においても、今、大臣がおっしゃったようなところにもっとやはり力を注いでいただきたい。そのことが、逆に言うと、そこで育っていく人材に大きく励みになってくるんだ、こういうふうに思います。
 もう一方、視点を変えて少し御質問したいんですが、米国では、十年、二十年後に、やはり雇用の半分が、いわゆる機械、システムあるいはAIに置きかえられるのではないか、こういうふうな分析が非常に光を浴びまして、日本でも、数十年のうちに日本の労働が、四九%がAIに代替される、こういう可能性が高いという分析が野村総研からされているわけであります。
 ただ、これは一つの分析にすぎませんが、AIが雇用にやはりかわっていく、こういうことはあると思うんですが、この点は、国としてはどういうふうに考えていますか。
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林芳正#13
○林国務大臣 今触れていただきました野村総研、これは、実はオックスフォード大学のオズボーン教授と一緒になって研究をされて、日本と英国と米国でそれぞれ、人工知能やロボット等による代替可能性が高い労働人口の割合というのを出しております。
 日本と米国が四九、四七でほぼ半分、イギリスは、オックスフォードがやったからかもしれませんが、三五ということで少し低いわけでございますが、同時に、置きかわりやすい業務と残っていくだろうという業務もしっかりと例示をされておられるわけでございまして、実は、先ほど申し上げました大臣の有識者懇談会でも、テレビ会議のシステムを使いまして、オズボーン先生と一時間ぐらいディスカッションさせていただいたところでございます。
 そこで、こういうリサーチをしたということを踏まえていろいろな議論をしたわけでございますが、そこでもまた、AIの専門家等からもいろいろヒアリングをしてわかったことは、現在における人工知能と言われているものは、情報の意味というものを理解しているということではなくて、機械学習によってあくまでも確率論で答えを導き出しているということで、高度な判断や発想を要する仕事、例えば、残る業務の中で、修理や設備の現場監督者というのがございますが、こういう方は、働いている方がチームとしてしっかりやるように顔色を見ながらとか、きょうはちょっと疲れているから早く帰してあげようだとか、ちょっと疲れているから休憩をとるかとか、いろいろな判断を現場監督がされますと現場の生産性が非常に上がるということでございます。
 こういう、背景にある現実世界のことをしっかりと理解していろいろな判断をするというような仕事は、やはり今の段階のAIでは代替性が低い、こういうふうになっているということでございまして、まさに、逆に、そういうことが必要になる仕事というのが残っていくということであれば、そういうところにつけるスキルというのを教育現場でしっかりとつけてもらうようにしていかなければならない。
 こういう問題意識のもとで、この大臣懇では、今後取り組むべき施策の方向性として、個別に最適化された学びの実現ですとか基盤的な学力、特に読解力でございますが、それから、先ほど先生がおっしゃった情報活用力の習得、そして、先ほどちょっと申し上げた、大学等における文理分断からの脱却、こういう柱を立てて、それに向けて施策を行っていこう、こういうことにしたところでございます。
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平野博文#14
○平野委員 今、大臣がそういう流れを説明いただきましたが、やはりこれを進めていく、これはもう明らかにそういう状態ですから、そうなったときに避けられないのは、雇用、仕事の中身の大きな変化だと思うんですね。
 日本というのは割合、ドラスチックに変えていくことに対して必ずしもオーケーというふうになっていかないものですから、そういう雇用環境の変化もしっかりと政府は対応策を考えていかなきゃいけない、こういうふうに実は思っておりますので、これはぜひ、そういうことについてはしっかり今からもう手を打っておかなきゃだめだよということは、私、警鐘を鳴らしておきたい、かように思います。
 さて、今、大臣からもありましたが、AIが働いて人間は創造的な活動を担う、あるいは労働から解放される、こういうバラ色の話というのは尽きてくる。マイナスの部分というのは余り言わないですよね。強い光が当たれば必ず強い影が出るんです。これはもう自明の理であります。
 したがって、私、民間企業も、AIを導入することによって確実に経済活動の中においての果実は得られていくと思うんですね。それをどのように分配していくのかということがやはり大事だというふうに思っています。
 この中にも、多分、大臣がおっしゃってくれたんだと思いますが、AIにおける恩恵とか利益を社会的にどうやって分配するのか、あるいはそのことによって経済的格差をどういうふうになくしていくのか、こういう論点もやはり大事だというふうに思っています。そういう中で、EUでも、ベーシックインカム、BIという概念が一つ実は出てきていることも事実であります。これは成功しているかどうかわかりません。
 したがって、私は、これからの時代、AIによって生まれた利益をどうやって分配するかというAIとBIのバランスシートなんだろうというふうに実は思っておりまして、やはり企業が、もうかった分は抱き締めるのではなくて、社会にどう貢献するか、こういう議論をしっかりとしておかなければいけないんだろうと思います。
 AIによって例えば五千億円もうかった、それは労働力を使わずしてAIでもうかったということであれば、それを社会にどう分配するか、国民にどうそれが供与されていくか、これが一つはBIという考え方なんだろうというふうに私は思っております。
 したがいまして、そういう視点での抜本的な再配分の機能を今からぜひお考えいただきたいと思いますし、我々としても、BIという考え方を持っておりまして、最低限国民に分配するものは何なのか、こういう議論も、AIを使ってやはり進めていく必要があるんだろうというふうに思っております。
 時間が来ておりますが、最後に、もう一回原点に戻りたいと思います。
 AIの、これも私わかりませんが、医療における病気の発見でありますとか、カメラ映像から不審者の感知、検知等々いろいろあるわけですが、人間が作業して発見できないスピード、精度で異常の検出をAIがしていくんだ、こういうことですが、AIの下す判断というのが一〇〇%正しいというふうに思わないんですね。
 この点、例えば、仮にAIが間違った判断をしたといたしましょう。そのとき、この判断というのは、現行法では誰が責任をとるんでしょうか。あかま副大臣、どうですか。
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あかま二郎#15
○あかま副大臣 先生御指摘のとおり、AIの判断過程という課題でございますけれども、AIというものが技術的に進展している中で、その技術というものは多くがいわゆる深層学習の応用というふうには承知しておりますけれども、この深層学習は、入力データの結果がどのように導き出されたかということは判断が困難であるというふうに言われております。
 先生が今御指摘のとおり、例えば医療分野、そうした高い信頼が求められる分野にあって、現在の深層学習では対応できない判断過程というもの、これをどうするのか。説明可能なAI技術の開発というものも必要だというふうに考えておりまして、政府の司令塔でございます人工知能技術戦略会議において、ここも議論ということになっておりまして、現在のAI技術の限界、これをどう克服するんだということについて、基礎、基盤的な研究開発のあり方等々について、本年半ばまでに策定する人工知能技術戦略実行計画において明確化していきたいというふうに考えております。
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平野博文#16
○平野委員 いや、ですから、明確化するというけれども、現行法ではこれは誰の責任になるんですか。ここが非常に私は問題がある、こういうふうに思います。
 昨今、車で自動運転というあれがありまして、レベル5までいろいろあるんですが、究極のところ、事故が起こったときにどこの責任なんだ。今レベルでは、やはりPL法で製造物責任みたいな負い方をせざるを得ないという模擬裁判みたいなものが出ておるようですけれども、究極のところ、これは誰が責任をとるんですか。判断過程がブラックボックスに入っているものですから、ここが解明されないと、なかなかやはり難しい。
 こういう大きな問題も抱えたAIの技術でありますから、ぜひしっかりと、特に開発と、利用していくためのルールづくりをしっかりとやっていただきたい。このことを強く御要望申し上げて、時間が来ましたので、終わりたいと思います。よろしくお願いします。
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冨岡勉#17
○冨岡委員長 次に、中野洋昌君。
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中野洋昌#18
○中野委員 公明党の中野洋昌でございます。
 通告に従いまして質問をさせていただきます。
 まず冒頭、大臣にいつも質問をさせていただきます。それは、神戸市の教育委員会の事案についてでございます。私も地元が兵庫県でございますので、今週、神戸市の教育委員会が、大変残念なことに、いじめで自殺をされた中学生の方、これについて聞き取りのメモがあった、これを隠蔽するように指示をしていた、こういう報道がございました。私は、これは非常に残念ですし、極めて重大な問題だと思っております。
 そもそも、議員立法で五年前にいじめ防止対策推進法というものをつくりまして、私もその当時の制定の議論に参加をさせていただいておりましたのでよく覚えておりますけれども、いじめの大変残念な事案がございまして、また、いじめが起きた後の学校の対応というか教育委員会の対応等々に対して、非常に遺族の方も不信感を抱かれるようなケースがあった、いろいろなことがございまして、こういう法律をつくっていこうということだったと記憶をしております。
 早期にいじめを発見して、やはり未然に防いでいこうというのが一つの大きな考えでございますし、また、残念なことに重大な事案というものが起きてしまったときにしっかり対応できるように、こういう法律であるはずでございます。しかし、いまだにこうした、情報を隠すようなこういう話が出てくるというのは大変残念に思っております。
 確かに、プライバシーの問題ですとか非常にこうした情報の取扱いというのは難しい側面があるということは重々承知をしておりますけれども、果たして、この法律の趣旨というものが現場に本当に浸透しているのか、理解をされているのか、こういう疑念を抱くわけでございます。
 原因分析も含めて、これはやはりしっかり調査、対応をするべきだというふうに思っております。本件につきまして、国としてどういう対応をされるのかということをまず答弁いただきたいと思います。
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林芳正#19
○林国務大臣 平成二十八年の十月に神戸市立中学三年生の女子生徒が自殺した件で、市教委の首席指導主事の指示に従って、校長が遺族に対して、自殺直後に同級生から聞き取った調査メモは存在しない旨を回答した、こういう報告書が取りまとめられたということで、これは神戸市教育委員会からの報告を受けて把握をしておるところでございます。
 この件は、やはり市教委の対応、極めて遺憾だと考えておりまして、昨日、文科省の職員を市教委に派遣いたしまして、市教委から直接詳細を聞き取り、今後の対応について指導を行ったところでございます。
 市教委に対しては、教育委員会及び学校におけるいじめ防止等の体制を見直すとともに再発防止策を講じること、取りまとめられた再発防止策については、市における研修等で活用するなどして全教職員に対する周知徹底を図ることなどを指導いたしまして、市教委からは、これに対して、指導事項を踏まえて適切に対応するという回答があったところでございます。
 文部科学省としても、二度とこうした同じようなことが起こらないように、今後、神戸市教育委員会のいじめ防止対策の改善のあり方について指導助言を行ってまいりたいと考えております。
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中野洋昌#20
○中野委員 やはりいろいろな制度をつくっているわけでありますけれども、これが果たして現場でどういう運用になっているのか、これをしっかりと私は分析もする必要があると思いますし、また、必要があれば、では、どういう対応をすればいいのか、これはしっかりと、国としてぜひ対応していっていただきたい、このようにお願いを申し上げます。
 大臣、次の御予定があると伺っておりますので、もう御退席いただいて結構でございます。よろしくお願いします。
 いじめ防止対策推進法でございます。
 施行後五年を経過いたしまして、私は、これをつくったときに、いじめを早期に発見してしっかり対応していって、そして子供が安心をして学べる環境をつくっていく、これがやはり大きな目的であったというふうに思います。
 これに関連して少し質問をさせていただきたいんですけれども、ことし、総務省の方から、このいじめの問題に対して勧告が出ているというふうに承知をしております。例えば、私もこの法律をつくった後、実際に、いじめへの対応というのがどうなっているんだろうということで、いろいろな資料も拝見をさせていただきました。
 そうしますと、いじめを認知する件数、法律をつくったときに、やはり現場がいじめをいじめとして認知せずに、これを放置しているとどんどん事態が悪くなってしまうということで、どうしても学校現場からすると、いじめが何件ある、いじめが多くあるというふうな認知をして報告をすることが、どうしても学校現場からすると抵抗があるんじゃないかというふうに、当時、いろいろな議論もあったり、私もそういうことを感じたりしたものでございますから、やはり、それはそういうことではなくて、いじめの原因というか、いじめのそういう初期のときに早く認知をしてしっかり対応していくということが非常に大事なんだ、こういうことを議論した記憶がございます。
 しかし、いじめを何件認知しているかということが、かなり都道府県ごとによってまだばらつきが大きくあるというのが現状だということを拝見いたしました。
 認知の件数が、平成二十八年のデータで一番多いのが京都府でございまして、一番少ないのが香川県というふうなデータも見ましたけれども、数字で見ると、十九・四倍、この認知件数にばらつきがあるということで、データを見まして、やはりこれは、なるべく多くそういった初期のいじめというのを把握して対応するということが趣旨だったのに、このデータを見ると、やはりまだまだそうした法の趣旨というものが理解をされていないというところがかなりあるんじゃないか、こういうことを危惧したわけでございます。
 こういう現状だと、早期発見して早く芽を摘み取っていく、こういうことがなかなか趣旨が理解されていないのではないか、こういうふうな懸念もいたしました。
 この点について、文部科学省は今どのように考えているのかということを御答弁いただきたいと思います。
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高橋道和#21
○高橋政府参考人 お答え申し上げます。
 いじめは、大人が気づきにくい時間や場所で行われたり、ふざけ合いを装って行われたりすることが多く、こうしたいじめを発見するための取組状況や各教員のいじめの捉え方について、各地域や学校間で相当の差異が生じてしまっており、こうした差異が認知件数の多寡に影響しているものと考えております。
 文部科学省といたしましては、いじめの認知件数に都道府県間の大きな差があることは課題であると認識しており、職員が各教育委員会を訪問して、いじめの積極的な認知に向けた取組を行うことなどを指導する説明会を実施したり、また、いじめの認知に関する考え方を簡潔にまとめた教職員向けの資料を学校現場に向けて通知したりするなどの対応を行っているところであります。
 今後、引き続き、あらゆる機会を通じて、法の周知徹底といじめ対策への取組強化に努めてまいる所存でございます。
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中野洋昌#22
○中野委員 あわせて、もう一つ質問なんですけれども、このときは認知件数にばらつきがあるということがあった上で、その原因として、やはり認知の仕方がそれぞれ都道府県によっていろいろな違いがあるんじゃないかとか、行政評価局の方から三月に勧告が幾つか出ているかというふうに承知をしております。
 この点について、現在どういう対応をされているかということもあわせて御答弁をいただきたいと思います。
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高橋道和#23
○高橋政府参考人 ただいま委員から御指摘いただきましたように、本年三月十六日、総務省によるいじめ防止対策の推進に関する調査の結果において、一部の学校で法律上のいじめの定義を限定的に解釈している事例が指摘されるとともに、文部科学省に対して、いじめの定義を限定解釈しないことについて周知徹底することを求める勧告が行われました。
 文部科学省では、この勧告を踏まえまして、三月二十六日に教育委員会等に通知を発出し、いじめの認知に当たっては、加害行為の継続性、集団性等の要素により、いじめの定義を限定して解釈しないようにすることなどを求めたところでございます。
 勧告の内容については、生徒指導担当者向けの会議や各教育委員会に職員を派遣して行う説明会等においても周知徹底することとしており、引き続き、さまざまな機会を捉えて、いじめの正確な認知を行うよう指導してまいります。
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中野洋昌#24
○中野委員 こうした問題について、文部科学省も、国としてどういう状況にあるのか、あるいは何がこうしたばらつきの原因か等々も含めて、引き続き、しっかり調査分析を行っていただきたいというふうに思います。それに応じてやはり必要な対策をとっていかないといけない、このように思っている次第でございますので、よろしくお願いいたします。
 このいじめの事案に関連をいたしまして、相談体制を充実しないといけないということで、公明党として訴えさせていただいておりますのが、SNSなどを活用した相談体制の充実というものを訴えさせていただいております。昨年、長野県でこの取組がスタートいたしまして、やはり相談件数が非常に多いということであります。
 若い世代にとっては、電話をして直接連絡をとるというコミュニケーションの仕方よりも、LINEでありますとかSNSなどを使ってコミュニケーションをするというのが一般的だというふうなこともよく伺っております。
 ですので、相談するにしても、いきなり電話ダイヤルにかけるというのがそもそも非常にハードルが高いというか、ふだん、そういうSNSでしかやりとりをされない世代だということでありますので、こういう相談の窓口というのも、そうしたものがあった方がやはり取っかかりとしてはいろいろなものが認知できるんじゃないかということで、都道府県で取組がスタートをいたしまして、これをぜひ全国展開していこうということを訴えております。私の地元の兵庫県でも、SNSを活用したいじめ相談というものを今年度スタートしようということで準備をされているというふうに伺っております。
 この全国展開の状況について、現在の状況がどうなっているかということをお伺いしたいと思います。
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高橋道和#25
○高橋政府参考人 近年、若年層の多くがSNSを主なコミュニケーション手段として用いる中、文科省としては、平成二十九年度補正予算及び三十年度予算において、児童生徒を対象にいじめ等のさまざまな悩みを受け付けるSNS等を活用した相談体制の構築に必要な経費を計上したところでございます。
 現在、当該事業の補助を受けて二十七の自治体が事業を実施することとなっており、そのうち、五月末時点では六自治体が既に取組を開始している、こういった状況でございます。
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中野洋昌#26
○中野委員 私がこのSNSの相談体制で視察に行きましたのが、実際に相談員の方を研修する現場に視察に行かせていただきました。
 相談員の方も、電話での相談というのはかなりなれておられるんですけれども、やはりSNSのやりとりとなりますと、電話とは少し勝手が違うというか、返事が返ってくるまでの間合いというかそういうものもございますし、やりとりのニュアンスというか、電話で相談を受けるというのとSNSでやりとりをするというのでかなりニュアンスが違ったり、あるいは、深刻な事案であれば、こうしたSNSのやりとりを入り口として、対面であるとか電話であるとかいろいろな形で実際には相談につないでいくことになるというふうにも伺ったんですけれども、そういう意味で、相談員をしっかり育成していくというのは一つの大きな課題だなというふうに感じたところでございます。
 また、もう一つ感じましたのが、厚生労働省の方でも自殺の相談ということはずっと従来からやっておられまして、これもSNSによる相談というのをやっていこうということで実証調査もやっている、これも厚労省もやっている、こういう状況でございます。
 これは、文科省、いじめの相談ということで非常に重要な取組だと思いますので、厚労省ともしっかり連携もして、あるいは相談員の育成のようなこうした取組もしっかり進めていただきまして、私は、やはり来年度以降もSNS等による相談体制をしっかりと広げていけるように、文科省としてしっかり取り組むことが非常に重要であるというふうに思いますので、今後の取組について答弁をいただきたいというふうに思います。
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高橋道和#27
○高橋政府参考人 文部科学省におきましては、事業の成果や課題等について、地方公共団体、民間団体、学識経験者等を交えた協議の枠組みを設けて共有しつつ、相談員の研修のあり方の研究等を通じて、相談体制の改善に努めてまいりたいと考えております。
 また、厚生労働省においては、広く若者一般を主な対象に、自殺につながる可能性がある悩みを受け付けるため、SNS等を活用した相談事業を実施していると承知しております。
 両省の連携について御指摘いただきました。既に、昨年度、文科省のSNS等を活用した相談に関する有識者会議に厚生労働省も参加しているほか、今年度、厚生労働省が行う実践研究に文科省も協力することといたしておりまして、引き続き、知見の共有を図るとともに、それぞれの相談窓口の役割を生かしつつ、効率的な執行に努めてまいります。
 文科省としては、厚生労働省とも連携を密にしながら、SNS等を活用した相談体制の構築を目指してまいります。
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中野洋昌#28
○中野委員 しっかりとした取組をぜひお願いしたいと思います。
 最後に、通学路の安全確保についてもお伺いをしたいと思います。
 本年、新潟県で小学校の児童が殺害されるという大変痛ましい事案がございまして、やはり私の地元でも、こうした件を受けまして、通学路の安全対策の強化というのを国としてしっかりやってほしいというようなお話を御要望いただきました。
 特に、今、いろいろな自治体で、交通安全という面では定期的にチェックをほぼ全ての自治体で行っていただいているとは思います。しかし、今回、防犯の側面ということでございますので、この観点からも、しっかりチェック体制の強化というものが非常に大事だというふうに思います。
 現状について、どういうふうに現状を認識されているかということについて、まず文科省にお伺いしたいと思います。
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高橋道和#29
○高橋政府参考人 お答え申し上げます。
 登下校時の防犯対策として、安全な登下校方策の策定、実施、児童生徒等の登下校を地域全体で見守る体制の整備等が重要であり、中でも、防犯意識を高め、維持することは非常に重要です。
 このため、文部科学省では、これまでも数次にわたって、通学路の安全点検を教職員や保護者が定期的に実施し、要注意箇所の把握、周知徹底を行うよう、都道府県教育委員会等に対して要請してきたところであり、防犯を含む生活安全の観点で通学路の安全点検を実施した小学校、平成二十七年度に行われたものは八九・一%に上っております。
 また、先日、登下校時の子供の安全確保に関する関係閣僚会議が開催され、官房長官から関係閣僚に対して、新潟市で発生した事件の被害状況を踏まえた再発防止、通学路の安全点検の徹底と不審者情報への迅速な対応、子供に対する安全対策の強化、こういった指示があったところでございます。
 文科省としては、この指示も踏まえ、関係省庁と連携しながら、通学路の安全点検を含む登下校時の児童生徒の安全確保策の強化に向けて取り組んでまいります。
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